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お札に肖像画が描かれているのはなぜ?肖像画はだれが描くの?

1万円札、5千円札、千円札などのお札(紙幣)には必ず人物の肖像画が描かれていますが、何か理由があるのでしょうか?

また、これらの肖像画はだれが描くのでしょう?

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お札にはなぜ肖像画があるの?

お札に肖像画が描かれているのは、偽札防止のためです。

人間は、顔を認識する能力が優れていて、顔つきの微妙な違いや、僅かな表情の変化でも、しっかりと認識することができるのです。

誰かが偽札を偽造しても、その肖像画がほんの少しぼやけていたり、違う絵柄になっていると違和感を持つので、すぐに気付くことができます。

このため、この人間の優れた能力を利用して、お札の偽造を見破ることができるように、お札には肖像画が描かれています。

日本で初めて肖像画入りのお札が発行されたのは1881年(明治14年)で、それ以降、現在までお札には、肖像画が描かれています。

肖像画入りの紙幣は日本だけでなく、世界で発行されているお札のうち、約7割に肖像画が描かれています。

肖像画の人物の選考基準

肖像画の人物の選定基準としては、

「世界に誇れる人物で、教科書などに載っていて、よく知られていること」
「偽造防止の観点から、できるだけ精密な写真や絵画を入手できる人物であること」

が挙げられていますが、過去の人物をみると、これらの基準に該当しない人物もあるみたいです。

紙幣のデザインは、財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。

現在、一万円札には福沢諭吉、五千円札には樋口一葉、千円札には野口英世の肖像が描かれていますが、過去の肖像画に選ばれた人物は、若い人より年配者、女性より男性のほうが多くなっています。

肖像画が描かれる理由として、紙幣の偽造防止がありますが、シワやヒゲがあったほうが複雑な肖像画になり、紙幣偽造が難しくなるので、年配の男性が多くなる傾向にあるようです。

最初の肖像画は古事記や日本書紀に登場する仲哀天皇の皇后である神功皇后(じんぐうこうごう)で、女性は神功皇后と、5000円札の樋口一葉の二人だけです。

現在に至るまで合計17人の肖像画がお札に用いられていて、その中で、登場回数が一番多いのは聖徳太子です。過去に7種類のお札に登場しています。

歴代の肖像画になった人物は以下の通りです。

・神功皇后
・板垣退助
・菅原道真
・和気清麻呂
・武内宿禰
・藤原鎌足
・聖徳太子
・日本武尊
・二宮尊徳
・岩倉具視
・高橋是清
・伊藤博文
・福沢諭吉
・新渡戸稲造
・夏目漱石
・野口英世
・樋口一葉

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お札の肖像画はだれが描くの?

肖像画も含めお札のデザインは国立印刷局の工芸職員が行います。

工芸職員は国家公務員の仕事の一つで、国立印刷局に勤務し、お札だけでなく、切手、収入印紙、国債などのデザインも行います。

紙幣を新しく作る場合、工芸職員が元になる原図をコンテで作成します。

コンテはデッサンで使われるもので、点の大きさと密度を変えることで、陰影を表現し毛の濃淡や、顔の立体感まで全て点で表します。

その後、原図を基に彫刻による原版が作成されます。原版も原図を作成した工芸職員が行います。

原版は、銅板の上に線と点だけで彫られますが、1 mmの間に10本以上の線を彫刻するという超細密画で、完成するまでに半年以上かかるそうです。

手先の器用さだけでなく、正確さや粘り強さ、一つの作業に専念できる能力が要求されます。

紙幣は偽造防止のため、15~20年の長い周期で改刷が行われます。改刷とはお札のデザインや絵柄を変えることです。

新しく紙幣を作る機会は、改刷の時しかありませんが、工芸職員は普段から習作ということで名画の複製画を彫るなどの訓練を行って、常に質の高い技術力を保ち、次の改刷に備えるようにしなければなりません。

まとめ

お札に肖像画が描かれているのは、偽札防止のためです。

肖像画の人物の選考にはある基準があり、過去に17人が選ばれています。

その内で一番多いのは、聖徳太子で、過去に7種類のお札に登場しています。

肖像画も含め、お札のデザインは国立印刷局の工芸職員が行います。

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