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健康

アルツハイマーは脳の糖尿病だった

2017/03/16

20150712アルツハイマー病
九州大学の中別府教授によると、インスリンはすい臓だけでなく、脳の神経細胞でも作られていて、アルツハイマー病患者の脳の神経細胞の機能が低下する結果、インスリンがうまく作られず、いわば糖尿病と同じ状態になり、脳細胞で栄養分が吸収されなくなって脳細胞がダメージを受けてアルツハイマー病が発症するという内容です。

大阪大学の森下竜一教授もアルツハイマー病は脳の糖尿病という説をとなえておられますが、そのメカニズムが中別府教授とは異なります。

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アルツハイマー病のメカニズム

アルツハイマー病はアミロイドβというたんぱく質が脳にたまり、急速に脳細胞が死んでいく病気です。

食事をして血糖値が高くなると、すい臓からインスリンが分泌され、血液中の糖が筋肉などに運ばれ吸収されます。

インスリンの効きが悪くなったり、効きにくくなった状態を「インスリン抵抗性が高まる」といい、これが糖尿病への第一ステージです。この状態では血液中の糖を消すため、より多くのインスリンが必要になります。

余ったインスリンはインスリン分解酵素IDEによって分解されますが、このインスリン分解酵素IDEは脳にたまるアミロイドβも一緒に分解します。しかし、血中のインスリンが多いと、アミロイドβの分解まで手が回らなくなり、アミロイドβが溜まっていき、アルツハイマー病を発症します。

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アルツハイマー病の予防策

森下竜一教授の説では糖尿病からアルツハイマー病が起こるので糖尿病にならないようにすればアルツハイマー病の予防にもつながるということです。

1.糖質制限食

食後の血糖値ができるだけ上がらないようにご飯やパン、スイーツといった糖質をなるべくとらないような食事法(糖質制限食)を摂取しましょう。

どうしてもごはんを食べたいときは白米はN.G.で、玄米、パスタ、全粒粉のパンなどGI値が低いものを摂取しましょう。

GI(glycemic index)値とは「血糖値上昇指数」のことで、ブドウ糖を100として、その食品を食べた後の血糖値の上がりやすさを示します。

血糖値を上げないためには、「食べる順番」も大切です。まず食物繊維の多い野菜、次に肉や魚などのたんぱく質、最後に糖質を摂取しましょう。

2.オリーブオイル、クルクミン、ケルセチンをとる

オリーブオイルは抗酸化力が強く、脳細胞を死滅させる活性酸素を消してくれます。
ウコン(ターメリック)に含まれるクルクミンもアルツハイマー病の予防に役立ちます。

タマネギに含まれるケルセチンという成分は血管内皮機能を改善し、血管を柔らかくしてくれます。

3.よく睡眠を取る

毎日の睡眠時間が5時間以下の場合、7〜8時間の人に比べて糖尿病の発症リスクが2.5倍になるという報告があります。

また、糖尿病予防には寝る前に食べないことも大切です。眠っているときは血液中の糖が筋肉に取り込まれにくくなり、必要以上にインスリンが出てしまうからです。

4.体を動かし、人と話す

食事とともに運動することが大切です。時間が取れない人はとにかく歩きましょう。
趣味を持つことはアルツハイマー病の予防につながります。できれば「人と話す」趣味が効果的です。

まとめ

糖尿病とその予備軍の人たちのアルツハイマー病発症するリスクは、正常な人に比べて4.6倍も高いという研究結果があり、このことから大阪大学の森下教授の説は説得力があります。

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参考書籍
「アルツハイマーは脳の糖尿病だった」 森下竜一著 (青春出版社)

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