トレンドピックアップ

気になる話題、旬の情報をお届けします。

植物

キュウリの白い粉の正体は何?食べても大丈夫なの? 

出典:https://ameblo.jp/kotetu255

近年、スーパーなどではキュウリの大半は表面がピカピカのものが売られていますが、昔売られていたキュウリは、白い粉のようなものが付いていました。

最近でも、たまに白い粉のついたキュウリを見かけることがあります。

この白い粉の正体は何でしょう。食べても大丈夫なのでしょうか?

スポンサードリンク

白い粉の正体、ブルームとは?

昔のキュウリには、表面にブルームと呼ばれる白い粉が付いていました。

キュウリにつく白い粉は、キュウリの実が自然に作り出す蝋物質で、ブルームと呼ばれます。

その主成分はケイ素で、これ以外に少量の糖類とカルシウムが含まれています。

キュウリの表面をブルームで、コーティングすることにより、水分をはじいて、実の水分の蒸発を防ぎ、病原菌が感染するのを予防します。

白い粉がついているのは、キュウリが新鮮なことを示す証なのです。

ブルームは食べても体に害はありません。

以下では、白い粉のつくキュウリをブルームキュウリ、白い粉のつかないキュウリをブルームレスキュウリと記載します。「レス」というのは、「ない」という意味です。

白い粉は重要な働きをしているのに、なぜ昔からあったブルームキュウリがなくなり、ブルームレスキュウリが多く売られるようになったのでしょうか?

なぜブルームキュウリがなくなったの?

それは白い粉が、カビと間違えられ、カビが生えているといわれたり、農薬が乾燥した粉末と間違えられたりと消費者に、大きな誤解を与えてしまったためです。

見た目が悪いことから消費者に敬遠されてしまったのです。

ブルームレスキュウリの作り方

ブルームレスキュウリという品種があるわけではありません。

ブルームレスキュウリを作るには、接ぎ木という、植物の繁殖法が使われます。

接ぎ木は、植物の茎や幹の上部を切り落とし、その切断面に割れ目を入れて、その割れ目に、育てたい植物の芽をもつ茎や枝を挿し込んで癒着させ、1つの植物体にすることです。

このとき、上部にする植物体を穂木、下部にする植物体を台木といいます。

ブルームレスキュウリでは、キュウリを穂木にし、キュウリと同じウリ科のカボチャを台木にします。

カボチャは、病気や連作に強く、連作に弱いキュウリがカボチャに接ぎ木されることは、珍しいことではありません。

台木となるカボチャにも、いろいろな性質の品種があります。

多くの野菜類では、ブルームの主成分であるケイ酸は生育のための必須元素ではなく、あまり吸収されませんが、キュウリやカボチャのようなウリ科の植物ではケイ酸の吸収が多く、ブルームが発生しやすくなります。

ケイ酸は、水といっしょに根から吸収され、茎を通って葉や実へ運ばれます。

キュウリは、ケイ酸が多く吸収されなければ、ブルームを作ることができません。

そこで、台木のカボチャにケイ酸を土壌から吸収する能力の弱い品種を使用すると、接ぎ木された穂木のキュウリには台木のカボチャから、運ばれるケイ酸の量は少なくなります。

そのため、キュウリは、ブルームを作ることができず、ブルームレスキュウリとなります。

このように、ブルームレスキュウリは、接ぎ木により、台木の性質を巧みに利用することにより作られています。

スポンサードリンク

ブルームキュウリとブルームレスキュウリの比較

ブルームキュウリとブルームレスキュウリとを比較した場合、明らかにブルームレスキュウリの方が果色や光沢が優れていて、見栄えはよくなります。

ブルームキュウリでは、果実の細胞壁にケイ酸が付着することにより、病原体の侵入を防ぎますが、ブルームレスキュウリでは、ケイ酸が少ないため、病気に対して弱くなり、農薬の使用量が多くなる傾向にあります。

ブルームは、蒸散を抑える働きをしますが、ブルームレスキュウリは蒸散を抑えられるために、皮が硬くなり、味は落ちるといわれています。

ブルームキュウリは苦味がなく、口触りが良く、味の点では、ブルームキュウリの方が優れているといわれています。
 
また、栽培面からは、ブルームキュウリは丈夫で、病気や害虫にも強く、育てやすいのです。
 

ブルームキュウリを入手するには?

スーパーなどでは、ブルームキュウリはほとんど販売されていないので、ブルームキュウリを入手するには、直接ブルームキュウリを栽培している農家から購入するとか、家庭菜園などで、ブルームレス台木に接ぎ木をしないやり方で、育てるとブルームキュウリが収穫できます。

まとめ

昔、スーパーなどでよく見かけたキュウリについている白い粉の正体はブルームと呼ばれる、キュウリの実が自然に作り出す蝋物質で、食べても害はありません。

近年、ブルームキュウリが店頭であまり見られなくなったのは、白い粉がカビや農薬と間違えられて、消費者により敬遠されたからです。

キュウリの表面をブルームで、コーティングすることにより、水分をはじいて、実の水分の蒸発を防ぎ、病原菌が感染するのを予防します。

ブルームレスキュウリは、見栄えはいいですが、ブルームキュウリより、食味が劣るといわれています。

また、栽培面において、病気に弱く、育てにくいです。

スポンサードリンク

-植物