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教養・雑学

クレヨン、クレパス、パステルの違いは何?


クレヨンやクレパスは幼稚園、小学校などで絵を描くのによく使われ、子供の頃から、慣れ親しんできたものですが、その違いについては、あまり知られていないようです。

また、これらに似たものにパステルという画材もあります。

ここでは、クレヨン、クレパス、パステルの違いや歴史について記載しています。

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クレヨン、クレパス、パステルの違い

パステル

パステルは顔料を結合材で固めただけのものです。

画用紙の上で、色を混ぜ合わせたり、伸ばしたりすることができるため、豊かな色彩表現にすぐれています。

画用紙に顔料が擦り付けられただけの状態のため、顔料がはがれ落ちないよう、仕上げにフィキサチーフという定着液を霧状にして吹き付けるという後処理が必要です。

クレヨン

クレヨンは、元々顔料を固形ワックスで練り固めたものですが、現在では、その他に体質顔料と液体油も混ぜて、より滑らかに描きやすいように改良されています。

ただし、海外製のものは、顔料を固形ワックスだけにした硬いクレヨンが主流のようです。

描いた跡がワックスによってしっかりと固着されるので、擦っても色落ちせず、艶があって、手にベとつかないなどの長所があります。

しかし、その反面、硬くて滑りやすいという性質上、描画のときには線描が中心となり、混色、伸ばしたりすることができないという欠点があり、表現に限界がありました。

クレパス

クレパスは、クレヨンの欠点をなくし、さらにパステルの利点を併せ持つ画材ということ で、現在のサクラクレパスが、1925年に研究開発して、発売したものです。

クレパスは、クレヨンのクレとパステルのパスをとって命名され、その商品名は商標登録されています。一般名称はオイルパステルです。英語表記はOil pastelです。

クレヨンよりも柔らかな描線で、面描ができ、ぼかしや厚塗りもできます。

また、混色や重ね塗りも可能など幅広い表現が可能となっていて、その後、アメリ力やヨーロッパ圏でも同様のものが作られるようになりました。

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クレヨン、クレパス、パステルの歴史

パステルは、ヨーロッパで、色合いやタッチを調節するための炭酸カルシウムと顔料を混ぜ、わずかな接着剤を混ぜて練り固めて作った画材として、17世紀頃に登場しました。

パステルの語源は古フランス語の Pasteやイタリア語のPastelloからきたもので、練り固めたものという意味です。

パステルは、元々乾燥した顔料の粉末であるため、紙に描いた部分に指で触れると汚れてしまうという欠点がありました。

日本へは1913年に輸入され、1921年に国内で生産されるようになりました。

クレヨンは、19世紀末にフランスに登場し、日本へは1917年に、アメリカから輸入されました。

クレヨンの主成分は、パラフィン蝋などの蝋分が80%を占め、顔料を混ぜて棒状に成型したものです。

当時のクレヨンの特徴は、硬いこと、塗った紙に定着して動かないこと、艶があること、手にべとつかないことなどがあげられていて、幼児や児童が手軽に使える線描用の描画材料として適していました。

1921年に国産化され, 自由画教育運動の描画材料として最適であるところから全国に普及していきました。

その当時のクレヨンは分類上、硬質クレヨンに分類されます。

この硬質クレヨンは、描画には硬く、広い面積が塗りにくい、混色がほとんどできないなどの理由から、クレヨンの特徴を生かしながら改良された軟質クレヨンが1957年に開発されました。

1921年から国産クレヨンを製造していた、現在のサクラクレパスは、 パステルのように画用紙上で自由に混色することが可能で、クレヨンのように後処理を必要とせず、 油絵具のように盛り上げて塗れる描画材料の開発を始めました。

1925年にクレヨンとパステルの長所を取った新しい描画材料としてクレパスが発明され、 クレパスと命名された。

クレパスは世界に先がけて日本で開発された描画材料です。

まとめ

パステルは、画用紙上で自由に混色、重色することが可能ですが、顔料がはがれ落ちないように後処理が必要です。

クレヨンは、後処理をする必要はありませんが、描画には硬く、線描が中心となり、広い面積が塗りにくく、混色がほとんどできないという欠点がありました。

クレパスは、クレヨンよりも柔らかな描線で、面描ができ、ぼかしや厚塗りもでき、
画用紙上で自由に混色、重色することが可能で、後処理を必要としません。

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