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ナマズはウナギの代わりになるの?~海外ではポピュラーな魚

20160728ナマズ
近畿大学(近大)がウナギの代替用として開発したウナギ味のナマズが話題になっています。

ニホンウナギが2014年に絶滅危惧種に指定され、今のところ、すぐに食べられなくなることはないようですが、近い将来どうなるのかわかりません。

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近大がナマズの養殖を行うようになったきっかけ

ウナギ味のナマズを開発したのは近畿大農学部の有路昌彦教授です。

2009年ニホンウナギは稚魚の不漁が何年も続いて、ウナギ関連業者からこのままではウナギは食べられなくなってしまうので、ウナギの代わりになる魚を捜してほしいと有路さんが依頼を受けました。

なぜナマズ?

業者の依頼を受け、有路さんはコイ、フナ、ドジョウ、ナマズ、ブラックバスなど、あらゆる淡水魚のかば焼きを試食しました。

その結果、ドジョウが一番ウナギ味に近かったそうですが、養殖に向かないのと、小さくて身を割いて骨をとるのが面倒なため、候補から外れました。

そして各条件をクリアして最後に残ったのがナマズです。

ナマズは完全養殖技術が確立していますが、ナマズの味は生息する河川の水質や餌によって大きく左右されることが分かってきました。

このため、養殖に使う水と餌を工夫して試行錯誤を繰り返し、6年目の2015年にウナギ味のナマズが試験販売され、大きな注目を集めました。

2016年には2015年より脂の乗りがよくなり、大阪市と東京・銀座の直営店やイオンなどのスーパーでナマズのかば焼が販売されています。

また、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションでは機内食としてウナギ味のナマズのかば焼きが提供されています。

近大ナマズの量産化の体制は整いつつあり、将来はウナギの半額程度で提供し、かば焼きだけでなく、刺し身や天ぷらなどいったメニューの開発を進め、通年販売を目指しています。

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世界的にはナマズはウナギよりポピュラー

昔は日本においてナマズはよく食べられていたようです。

滋賀県大津市の縄文時代の粟津貝塚湖底遺跡からナマズの骨が見つかっています。
また、平安時代にはナマズを煮て食べたという記録が「今昔物語集」の中に載っており、室町時代には贈答品にも使われたようです。また、江戸時代にはナマズの商業取引が行われたの記録が残っています。

現代ではナマズは全国的にあまり人気がなく、スーパーなどでも一般には販売されておらず、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、岐阜などの限られた地方でのみ食べられています。

しかし、世界的にはナマズは養殖魚の中で3番目に多く消費されていて、海外ではウナギよりもナマズの方がポピュラーな魚のようです。

アメリカ、アジア、アフリカではナマズは日常的に食べられていて、日本だけがあまり食べないようです。

ナマズがウナギの代用になるの?

下の表はナマズとウナギの栄養成分の比較表です。

タンパク質、鉄、ビタミンE、ビタミンB1の量はナマズとウナギではあまり変わりませんが、その他の成分はウナギよりも下回っています。

ウナギは昔から夏バテ予防、滋養強壮のために食べられていて、タンパク質をはじめ、ビタミンやミネラル、脂質などの体に必要な栄養がバランスよく含まれていますが、ナマズはビタミン、ミネラル、脂質などではウナギより栄養価が劣っているようです。

しかし、ナマズはウナギよりもかなり低カロリーの食材であり、食感がウナギに近ければ、今の日本人には喜ばれるのではないでしょうか。

ナマズ ウナギ栄養成分

まとめ

ナマズはこれまで食用としてあまり注目されてきませんでしたが、近畿大学が開発したウナギ味のナマズをきっかけにして、ウナギの代用品として、にわかに注目されてきました。

近畿大学では今後、かば焼きだけでなく、刺身、その他のメニューも提供していくそうなので、日本人の食卓にナマズが定着するかもしれませんね。

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