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ラフレシアはなぜ臭い? 匂いの成分は何?

出典:https://ameblo.jp/laten-amerika

熱帯の森林に、人間の子どもの身長ほどの直径の巨大な花を咲かせるラフレシアという植物があります。

ラフレシアは東南アジアの熱帯に繁殖し、多肉質の花を咲かせる植物で、花の大きさが大きく、匂いが臭いことでも知られています。

本記事では、この花がなぜ臭いのか、どのような成分が含まれているのかなど、ラフレシアの生態について記載しています。

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ラフレシアは虫媒花

一般に、花の香りは、人間のためにあるわけではなく、虫のためにあります。

花は、虫が好みそうな香りを出して、虫を呼びよせます。花は虫を呼びよせることによって、受粉の仲立ちをさせ、実や種のできるのを助けてもらおうとしているのです。

花の中には、人間には分からない香りや、人間があまり好まない香りを出しているものが、案外多いようです。しかし、どんな香りでも虫にとっては、それはいい香りなのです。

花の色も虫の目を引くよう目立った色彩の花が多くあります。

花の香りや色彩により虫を誘い、虫の媒介によって受粉が行われる花を虫媒花といいます。

ラフレシアという植物も虫媒花の一つです。

ラフレシアはなぜ臭い?匂いの成分は?

ラフレシアは東南アジアのスマトラ島を原産地として熱帯アジアに育つ植物で世界一大きな花を咲かせることが知られています。

花の直径は、大きいものでは約1m、重さは約7kgにもなります。

ラフレシアの花の色は、死肉に似た紫褐色で、肉のような質感の5枚の花を咲かせ、肉の腐ったような匂いが放たれます。

ラフレシアの匂いの成分はアミン類、スカトール、インドールなどですが、これらはタンパク質が微生物などによって分解した時、つまり肉や魚が腐敗した時に生じる成分で、不快な臭いです。

一方、ハエの好きな匂いは揮発性脂肪酸類、硫黄化合物、窒素化合物、エステル類、アルコール類などです。

揮発性脂肪酸や窒素化合物、硫黄化合物は主に糞や蛋白質を含む腐敗物から発する臭いです。

ハエは好きな匂いである腐った肉のような姿や匂いにつられて、ラフレシアの花に近づいてくるのです。

人にはひどい悪臭に感じられますが、これは花粉を運んでくれるハエを誘うための香りです。ですから、ハエにとっては魅力的な香りなのです。

ラフレシアの花は雄花と雌花とに分かれ、雄花の盤状体の裏側に、粘液に包まれてクリーム状になったおしべに花粉があり、これが肉を求めて潜り込んできたハエの体につき、雌花にも盤状体の裏にめしべがあり、このハエが雌花を訪れ、メシベの柱頭に触れると受粉が成立します。

受粉後には数十万~数百万個の1mm程度の小さな種子ができます。

臭い匂いは植物の花の細胞の中で、腐敗が起こって、そのために悪臭を出しているわけではありませんが、どのようにしてこの成分が生成されるのかは、まだ分かっていません。

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ラフレシアは寄生植物

ラフレシアは、ブドウ科のツル植物を宿主(しゅくしゅ)とし、寄生根と呼ばれる、ごく微細な細胞列を宿主のツルに食い込ませて成長する寄生植物です。宿主とは寄生生物に寄生される生物のことです。

ラフレシアは根、葉、茎を持たず、寄生根と花以外は退化しています。水分や養分のすべてを宿主から吸い取って成長します。もちろん光合成も行っていません。

そして、1年半以上宿主から栄養を奪い続けてようやくつぼみをつけます。

つぼみの状態から開花までは1年以上かかり、開花すると5枚の巨大な花びらが開きます。

余分なものをすべてそぎ落とし、茎も葉もない植物だからこそ、全てのエネルギーを、花を咲かせることに注ぎ込むことにより、ラフレシアは巨大な花を咲かせることができるのです。

開花期間は3日から1週間程度で、咲き終わると黒っぽい色になり、枯れてしまいます。

開花時期は不規則で予測が難しいです

できた種子がどのようにして宿主にたどりつくかは、まだよく分かっていませんが、昆虫か動物が運んでいるのだろうと考えられています。

ラフレシアを見るための観光スポット

ラフレシアを見るための観光スポットとして、ボルネオ島北東部にあるマレーシアのコタキナバルという都市が有名です。

但し、ラフレシアは開花時期が予測できないことや開花日数が短いことから見られない場合もあります。

見られたとしても、ラフレシアのうち比較的花が小さい種類のラフレシアしか見れない場合もあるので注意が必要です。

まとめ

植物の中には虫を媒介として受粉を行う、虫媒花の植物があります。

ラフレシアは虫媒花の植物の一つです。

ラフレシアの花は、肉の腐ったような匂い、また、死肉を思わせるような姿により、ハエを呼び寄せて、受粉を行わせます。

ラフレシアはツル科の植物に寄生する寄生植物です。

根、葉、茎を持たず、寄生根と花以外は退化しています。水分や養分のすべてを宿主から吸い取って成長し、光合成も行っていません。

1年半以上宿主から栄養を奪い続けてようやくつぼみをつけ、つぼみの状態から開花までは1年以上かかり、開花すると3日から1週間程度で、咲き終わります。

植物体内での悪臭生成のメカニズムや種子がどのようにして宿主にたどりつくかは、まだよくわかっていません。

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