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教養・雑学

世界各国の識字率データは正しくないって?

2016/06/23

20150430識字


識字率というのは、ある国または一定の地域で、文字の読み書きができる人の割合のことで、ユネスコでは、「15歳以上人口に対する、日常生活の簡単な内容についての読み書きができる人口の割合」と定義しています。

 
 
 
 

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識字率のデータは正しくない

日本の識字率は高いとよく言われます。
しかし、Wikipediaによると日本は99.0%と世界で23位です。

上位の国を見るとキューバ、エストニア、ラトビアなど軒並み先進国でないような国が並んでいます。一方米国、ドイツ、イギリス、フランスなどの先進国は日本と同じく99.0%で23位です。首を傾げたくなる数字です。これは以下のような理由によるものと考えられています。

・識字率の定義が国によりまちまち。
・識字者であるかどうかの判定基準は、調査対象者の主観に基づくことが多い。
・各国の調査結果が国の体面を保つために国際機関に正しく報告されていない。

また、イタリアの識字率は98.9%と日本とほとんど変わりませんが、実際にはかなり低く、イタリアで公開される外国語映画のほとんどは字幕ではなく、吹き替えで公開されるのはこのような事情があるようです。

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江戸時代の日本の識字率は世界一

江戸時代の日本では江戸の識字率は70%を超えていたと言われています。同時期のロンドンの識字率は約20%、パリの識字率は約10%未満であったため、江戸の識字率の高さはずば抜けていたようです。これを支えていたのが教育機関、特に庶民のために開かれていた寺子屋です。

識字率の高さが日本語を救った

1945年日本が第2次世界大戦で敗戦した後、米国のGHQ(General Headquarters: 総司令部)は日本を民主化しようとしました。その時GHQは漢字が日本国民の間での情報の共有を妨げ、民主主義促進の妨害になると判断し、漢字を廃止してローマ字表記に変更しようとしました。

実行するにあたり識字率の調査を行った結果、日本人は97.9%という高い識字率を持っていることが判明し、その結果にGHQは驚き、結局漢字のローマ字化を断念しました。

機能的非識字者って?

文字を読んだり、書いたりできても、物事を理解、整理、活用しなければ意味がありません。
世の中には機能的非識字者と言われる人がいます。この人たちは文字を読んだり、書いたり、記憶したりできます。

しかし文章の要点をつかんだり、感動したり理解したり、分析したりすることができません。機能的非識字者は、自分自身が直接経験した事柄と比較することによってしか理解できないのです。

イタリアでは10人のうちほぼ3人が機能的非識字者だそうです。日本では機能的非識字者のデータはありません。また、話題にもなりません。

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