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健康

免疫力を上げるLPSとは?~ガン、アルツハイマー病も予防!

20160217LPS

健康のカギを握っているのは、免疫力の活性化にあることはよく知られています。

その免疫の主役を担っているヒトの体内にある免疫細胞を劇的に活性化させるLPS(糖脂質)と呼ばれる物質が、香川大学医学部の研究グループにより発見され、急ピッチで実用化されています。

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健康のカギを握っている免疫力これには、私たちの体中に分布するマクロファージという免疫細胞が大きく関わっています。
マクロファージをパワーアップできれば健康の維持がはかれます。

マクロファージの機能

マクロファージは全身のあらゆるところに存在し、自然免疫機能の主役的な働きをします。

自然免疫機能は生まれながらに備わっている免疫システムのことです。

マクロファージは、体の中の老廃物や、自分自身の死んだ細胞、侵入してきた病原菌などの健康を脅かす元になるものをむしゃくしゃ食べ尽くしてしまいます。これを貪食(どんしょく)と言います。

マクロファージを活性化するLPS

香川大学医学部の研究グループは膨大な数の食品の成分を分析した結果、小麦粉の中にマクロファージを活性化する物質があることを突き止めました。

これは小麦に共生しているパントエア菌(パントエア・アグロメランス)という名の微生物(細菌)の細胞膜の表面に存在している物質で、日本語で「糖脂質」、英語では「リポポリサッカライド」、略してLPSと呼ばれる物質です。

その後、パントエア菌は野菜、果物、穀類、海藻などには必ず存在し、パントエア菌にはLPSが存在していることが分かりました。

なぜLPSはマクロファージを活性化させるのか?

1997年にマクロファージにLPSをキャッチするレセプター(受容体)が存在することがわかりました。

レセプターはマクロファージに設置されている鍵穴で、LPSはそれにピッタリはまる鍵のようなものです。

LPSはこのレセプターにくっつくと、マクロファージの機能が劇的に活性化し、さらにその情報が体中の他の細胞にも伝わり、体全体の免疫力が活性化されることが明らかになってきました。この全体のしくみを自然免疫と呼びます。

自然免疫を活性化するそのほかの素材

LPS以外にもキノコや酵母のβグルカン、乳酸菌のペプチドグリカンなどは、食べることで自然免疫を活性化します。

アガリクスやヨーグルトを食べると免疫に良いのはこのためです。

ただし、βグルカンやペプチドグリカンはLPSとは異なるルートで身体に働きかけていますが、LPSほど、効率的に自然免疫を活性化できないことがわかっています。

マクロファージの天敵は?

体がストレスにさらされると、マクロファージの機能はぐっと低下します。

マクロファージの働きが低下すると、不眠や肌荒れなどの症状が出たり、胃痛、便秘などの消化器系の障害が起きたり、不安やうつ状態など神経系にもダメージを受けるなど、体のあちこちにトラブルが生じます。

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LPSの主な効果

がんの予防

私たちの体の中では毎日約4000個のガン細胞が発生していますが、マクロファージはガン細胞を見つけます。

また、NK(ナチュラルキラー)細胞という自然免疫細胞も体を常に巡回していてガン細胞を見つけます。

マクロファージとNK細胞は、連絡を取り合い「ガンを攻撃するマクロファージ」と「ガンの抗原を提示するマクロファージ」を呼び寄せ、ガン細胞を貪食、攻撃して殺します。

ところが、免疫力がないと、ガン細胞が優勢となり、ガンが発症します。

普段から、LPSを摂取して免疫細胞を活性化して免疫力をアップしておくことが、ガンの予防に非常に大切なことなのです。

アルツハイマー病の予防

アルツハイマー病は、大脳にアミロイドβが沈着し、神経細胞が次第に死滅することで引き起こされます。

アミロイドβは誰の脳でも日々できていて、脳のマクロファージ細胞が見つけてはそれらを食べて、除去しています。

しかし、加齢、ストレス、睡眠不足などにより、マクロファージの機能が低下するとアミロイドβが溜まっていきます。

LPSの摂取によりマクロファージを活性化させることにより、アミロイドβの除去が促進され、アルツハイマー病の発症を防ぎます。

生活習慣病の予防

糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病は様々な原因が重なり合って起こりますが、共通して言えることは、ストレスや加齢によって免疫力が落ちることにより、発症や進行が加速されることです。

環境が変化し、食生活が欧米化し、運動量が低下している現代社会において、自然免疫力を高めるLPSにより生活習慣病を予防することができます。

花粉症に対する抑制効果

花粉症にかからせたマウスにLPSを混ぜた飲み水を摂取させたところ、水だけを飲ませたマウスに比べて、花粉症に由来する鼻かきの回数が格段に減少し、LPSの花粉症に対する抑制効果が確認されています。

骨粗鬆症の予防

LPSには、骨代謝を促進する働きがあります。これまでの調査で、LPSを配合した飲料を摂取することで、骨密度の減少が抑制される結果が示されています。

LPSを多く含む食物

米、ソバ、レンコン、ジャガイモ、サツマイモ、シイタケ、キャベツ、レタス、白菜、小松菜、ツルムラサキ、ホウレンソウ、ニンジン、大根などの穀物、野菜やリンゴ、ナシ、バナナなどの果物やお茶にLPSは多く含まれています。

これらの食物を摂取することによりLPSを体内に摂り入れることができます。

米の場合、LPSは亜糠紛層に含まれています。亜糠紛層とは糠と白米のある膜のこと

、玄米を精米するときに剥ぎ取られて捨てられていた部分です。
このため、白米にはほとんどLPSは含まれていません。

玄米には亜糠紛層が含まれているので、LPSを多く含みますが、ごわごわした食感のため、敬遠する方も多いようです。

そんな方には亜糠紛層を残したままで精米した「タニタ食堂の金芽米」や玄米を食べやすくした「金芽ロウカット玄米」がおすすめです。

LPSのサプリメント

LPSは食品から摂取する以外に、マクロフューチャー(株)からサプリメントの形でも
入手できます。

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出典
「免疫ビタミン」のすごい力 杣源一郎著(ワニブックスPLUS新書)
自然免疫応用技研株式会社

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