トレンドピックアップ

気になる話題、旬の情報をお届けします。

サイエンス

ミドリムシ(ユーグレナ)が秘めた無限の可能性

2016/06/03

20150713ミドリムシ
ミドリムシはムシという名がついていますが、ムシではなく、藻の仲間です。
1970年代に米国のNASAでミドリムシの研究が始まりました。
日本では2005年に、株式会社ユーグレナが世界初となるミドリムシの食品としての屋外大量培養に成功しています。

スポンサードリンク

ミドリムシとは

ミドリムシ(学術名:ユーグレナ)は体長約0.05mmの小さな微生物で、動物と植物の両方の特徴を持っていて淡水で育ち、ワカメやコンブと同じ藻の仲間です。
ミドリムシは動物のように先端についているベン毛で泳ぎながら細胞を変形させて移動することができます。
緑色の体で植物のように光合成を行って、太陽光を使って水と空気中の二酸化炭素から栄養分を貯えています。その栄養素の生産効率は稲の約十数倍とも言われています。

食糧としてのミドリムシ

ミドリムシの栄養素

ミドリムシに備わっている栄養素はビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、不飽和脂肪酸、微量元素など59種類にのぼります。
ミドリムシは植物、動物の性質を持つことから植物に含まれるビタミンCや葉酸、動物に含まれるDHA、EPA、ビタミンB1と、両方の栄養素を備えています。
これらは人間が健康に生活していくために必要な栄養素ばかりです。

高い消化吸収率

ミドリムシは植物にある細胞壁がなく、細胞膜で構成されているため、効率的な栄養吸収が可能です。
細胞壁があると、人間にはこれを分解するセルラーゼという成分がないため、消化効率が悪くなります。

スポンサードリンク

ミドリムシの機能性

ミドリムシ特有の天然物質パラミロン

パラミロンの粒子はらせんが絡まったような複雑な構造になっていて、表面には無数の小さな穴が開いており、コレステロールや不要物などを取り込むことができると言われています。そして取り込んだものを、そのまま体外に排泄する働きがあります。

乳酸菌を活性化

これまで乳酸菌を活発にするのはオリゴ糖と言われていましたが、ミドリムシの方がはるかに乳酸菌の活性化に貢献しているという研究結果がでています。

肌や髪の毛を健康にする

紫外線(UV)に対する防御力を高めたり、潤い肌に大きな影響を及ぼす皮膚線維芽細胞の数を増やしたり、美肌に重要な要素と言われるコラーゲンの合成を促進させる働きを持っています。さらに痛んだ髪の修復効果があります。

水質浄化

地方自治体等と協力して、ミドリムシを用いて下水から窒素やリンを取り除き、より一層浄化された水を地球に返すための共同研究を進めています。

地球環境

ミドリムシは光合成を行うので二酸化炭素固定能力があります。
ミドリムシはその熱帯雨林と比較しても単位面積あたりで数倍以上の二酸化炭素吸収力を持っているため、地球温暖化対策に寄与できると期待されています。

ジェット燃料に適したミドリムシオイル

飛行機の燃料であるジェット燃料には、軽油のように軽質な燃料が必要です。
ミドリムシは、抽出・精製されるオイルが軽質であるため、ジェット燃料に適しています。

まとめ

ミドリムシは食料、燃料、地球温暖化防止など大きな可能性を秘めています。
今後の動向に注目したいと思います。

スポンサードリンク

-サイエンス