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健康

強度近視で失明する?~その原因と対策、治療

2016/12/07

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日本人の約4割は裸眼視力が0.3以下といわれていて、日本人は世界的にみても近視の割合が非常に多くなっています。

近視の中でも近視が異常に進んだ状態を強度近視といい、全ての近視の中の約5%を占めています。

強度近視は単に近くしか見えないというだけでなく、そのまま放置するといろいろな障害を引き起こしやすくなります。

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強度近視とは

近視は網膜の手前で焦点が合ってしまう状態のことです。

強度近視は近視の中でも近視が異常に進んだ状態のことを言います。

強度近視は裸眼視力では0.1以下の場合が多く、コンタクトレンズの度数でいうとマイナス8Dを超えるものは強度近視と定義されていて、目から12.5mm以内の距離でないとピントが合わない状態です。

ここでDはディオプター(目の屈折率を示す単位)で、この数値が大きいほど近視の程度がきつくなります。

例えば
マイナス3Dは目から約33cmのところでピントが合う状態
マイナス8Dは目から約12.5cmのところでピントが合う状態
です。

近視の種類と原因

近視には軸性近視と調節性近視の2種類があり、近視の大部分は軸性近視です。

軸性近視

軸性近視の人は正常に見える人の目より眼球の奥行き(眼軸)が長いため、ピントが網膜の手前で合ってしまい、網膜上では対象の画像がピンボケに見えるのです。

軸性近視の原因の多くは遺伝的要因によります。

これ以外にテレビ、ゲーム、勉強などで近くのものを長時間見るような場面が多いと
近視になりやすいのです。

人間の目には毛様体筋という目の筋肉が備わっていて、この筋肉はカメラのオートフォーカスのようにピントを合わせる機能を持っています。

近くのものを長時間見るような場面が多いと、この毛様体筋を酷使することになるので近視になりやすいのです。
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調節性近視

調節性近視は日本では、仮性近視とも言われています。

近くのものばかり見ていると近くに調整する習慣がついてしまい、遠くのものが見えにくくなることがあります。これが、調節性近視(仮性近視)です。

調節性近視は近くのものを長時間見ないように心がけるだけで、いずれは治ります。

しかし、子供場合、調節性近視をそのまま放置したり、メガネやコンタクトレンズで視力を矯正しようとすると、軸性近視のような本当の近視になってしまう場合があります。

調節性近視か軸性近視かは眼科に行って、目の奥行き(眼軸)を測定してもらわなければ分かりません。

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近視から強度近視へ

子供の成長期には眼球が特に伸びやすいと言われています。

この時期にメガネをかけ始める時は注意が必要です。

子供の場合、近くのものを見ようとする調節力が過度に働き過ぎて、実際より強い近視として数値が出ることがあります。

数値通りのメガネを選択した場合、度が強すぎて、目に負荷がかかってしまい、近視が強度近視へ進むことになります。

このような事態を避けるためには、眼科では目の調整力を抑える目薬を使って目をリラックスさせた後、視力検査をして適正な度数のメガネを選ぶ必要があります。

メガネを作る時はいきなりメガネ屋へ行くのではなく、先ず眼科できちんと診てもらって処方箋を持ってメガネ屋へ行くようにしましょう。

また、調節性近視か、軸性近視かは眼科で検査してもらわないと分かりません。

遠くのものが見えにくくなったからと言って、すぐにメガネ屋でメガネを作るのはよくありません。

先ず、眼科で近視の種類を特定し、適切な処置を受けるのがベストです。

なぜ眼軸が伸びるのか?

赤ちゃんは生まれた時は皆、遠視の状態で生まれてきます。

人間には眼軸を伸ばす仕組みが備わっていて、成長するにつれて
網膜上でピントが合うように眼軸が伸びていくのです。

この仕組みが何らかの原因で過剰に働き過ぎると近視になります。
いったん眼軸が伸びて近視になってしまったら、元に戻ることはありません。

強度近視が引き起こす病気

網膜剥離

網膜剥離は圧倒的に近視の人に多いのです。

眼軸が長い軸性近視の人の網膜は引き伸ばされて、その周辺部が薄くなり、そこから穴が開きやすくなっていて、この穴から網膜剥離が起こるのです。

緑内障

緑内障というと、眼圧が高いからと思われるかもしれませんが、緑内障は眼圧が正常値でもなります。
特に日本人は約9割が正常眼圧緑内障です。

強度近視の場合は網膜に映った光の信号を束ねて脳に伝える視神経のつなぎ目にあたる視神経乳頭が脆弱なため、眼圧が正常でも緑内障になりやすいと言われています。

失明

強度近視になり、眼球の奥行きが長くなると、網膜が引き伸ばされて薄くなり、ついには委縮していきます。
このような状態では度の強いメガネをかけて見ることができなくなります。

ちなみに、失明原因のランキングは以下のようになっていて、強度近視は5位です。
1位 緑内章
2位 糖尿病網膜症
3位 網膜色素変性
4位 黄斑変性症
5位 強度近視
6位 白内障

強度近視の対策、治療

目に負担をかけると眼軸が伸びやすくなるので、目を酷使しないように気をつける必要があります。
パソコン、スマホなどを長時間見たら少し目を休め、遠くを見るなどしましょう。

眼軸が長くなっていても症状として表れないので自覚することはできません。
近視の人は時々眼科で検査を受け、目に異常が起きていないか確認することをおすすめします。

そして強度近視が確認されている人は、年に一度は眼科で定期検査を受け、合併症が起きていないか診てもらいましょう。

眼軸の形は元に戻りませんが、アトロピンという目薬で近視の進行をある程度抑えることもできます。

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