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健康

ピロリ菌が胃がん、胃潰瘍の原因に~感染ルート、検査、除菌方法は?

2016/06/30

20150601ピロリ菌
ピロリ菌はそのネーミングが可愛らしいためか、その怖さがあまり知られていません。

ピロリ菌の正式名称はヘリコバクター・ピロリです。

ピロリ菌は胃がん、胃潰瘍、胃炎の原因となっているほか、消化管以外の病気にも関与していることが分かっています。

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ピロリ菌の感染ルート

日本人のピロリ菌感染者は約3500万人と推計されおり、ピロリ菌感染率は、20代で10%以下、30代で15~20%、50代では50%以上と大幅に跳ね上がります。

高齢者ほど感染率が高くなっていますが、この原因は加齢によるものではなく、衛生状況によります。

ピロリ菌の感染ルートはの大部分は飲み水や食べ物を通じて、人の口から体内に入ると考えられています。

上下水道が完備していなかった時代はピロリ菌に感染しやすい環境でした。

現在では上下水道などの生活環境が整備されていて、生水を飲んでピロリ菌に感染することはありません。

また、夫婦間や恋人間でのキス、またコップの回し飲みなどの日常生活ではピロリ菌は感染しないと考えられています。

但し、5歳以下の幼児期の場合は注意が必要です。
幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生きのびやすいためです。

このためピロリ菌に感染している大人から幼児への食べ物の口移しなどは避けなければなりません。

ピロリ菌が人体に及ぼす影響

胃炎、胃潰瘍

ピロリ菌が発見されたのは1983年です。
その後ピロリ菌が胃炎、胃潰瘍の原因であることが判明し、それまでのストレスやタバコから起こるという説が完全に覆されました。

胃潰瘍はピロリ菌を除菌すればほとんど再発しなくなるという事実が報告されています。

胃がん

日本では毎年約5万人が胃がんで亡くなっています。

胃がんの約98%以上はピロリ菌の感染が原因とされています。

ピロリ菌の感染者全員が必ず胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌感染によってほぼすべての人が慢性胃炎を発症し、継続すると胃の粘膜が薄くなる萎縮がおこり、進行すると胃がんを引き起こしやすい状態を作り出しています。

その他

胃、十二指腸潰瘍患者の90~100%がピロリ菌に感染しており、がんだけでなく、さまざまな胃の病気にピロリ菌が関係していることが知られています。

最近の研究では鉄欠乏性貧血、慢性じんましんなどの消化管以外の病気にもピロリ菌が関与していることが分かってきています。

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ピロリ菌の検査

ピロリ菌の検査は以下の4種類に大別できます。

(1)採血や採尿して抗体を調べる検査

(2)検査薬を服用した後に呼気を調べる検査
(3)便中の抗原を調べる検査
(4)内視鏡で直接胃の粘膜を採取して調べる検査
に大別されます。

ピロリ菌の検査費用は大体、6,000円~8,000円くらいが目安です。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌は、2種類の抗菌薬と胃酸の分泌を抑える薬の合計3剤を服用します。

従来、ピロリ菌除菌治療の保険適用は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、慢性胃炎、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんを内視鏡で切除した場合、この6つが対象です。

病気予防のための除菌治療は保険適用外です。

除菌治療リスク

除菌治療を行うにあたり、以下のことを認識する必要があります。

(1)ピロリ菌保菌者の全てが胃がんになるわけではありません。

(2)ピロリ菌を除菌することにより、胃がんの発症のリスクは大幅に下がりますが、
 ゼロになるわけではありません。
 確率的には低いですが、ピロリ菌がいなくても胃がんになる人はいます。

(3)除菌に失敗する可能性もあります。
 1回の除菌治療では約85%が除菌でき、失敗した場合は再度除菌治療すると
    約98%の 確率で除菌できます。

(4)除菌治療で副作用が出る場合があります。
    主な副作用は除菌中に下痢をしたり、腹痛や味覚障害が出ることです。
  いずれも
一時的な症状で長くても2~3日で治まります。

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