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都市ガスとプロパンガス (L Pガス)の違いは?成分、熱量、料金は?

2017/01/12

20160128都市ガス普及率

都会に住んでいる人にとってガスと言えば都市ガスが一般的ですが、一方、地方ではプロパンガスが当たり前のように今でも多く使用されています。

しかし、都市ガスとプロパンガスの違いについて、その供給方法が異なること以外に知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。

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ガスの成分

都市ガス

現在使用されている都市ガスは、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)を原料としており、体積比でメタンが約90%、その他にエタン、プロパンが各々数%含まれています。厳密な構成比はガス田により多少異なります。

もともと都市ガスは無色、無臭ですが、ガス漏れに気付くよう匂いがつけられています。

日本で消費される天然ガスの約90%は輸入に頼っています。天然ガス産出国からは輸送や貯蔵をしやすくするために、天然ガスをマイナス162℃以下に冷却することにより体積を600分の1にして液化させ、LNGに変え、特殊なタンカーで日本まで運ばれます。ガス会社では気体に戻し、ガス管で各家庭に供給されています。

プロパンガス

プロパンガスの正式名称はLP(Liquefied Petroleum)ガスです。LPガスは液化石油ガスのことで、石油ガスを液化したものです。主成分はプロパンやブタンです。LPガスのことをプロパンガスと呼ばれることが多いようです。

プロパンやブタンは無色、無臭ですが、ガス漏れが気付くよう匂いをつけてあります。

日本国内で消費されるプロパンガスの約4分の3は海外から輸入され、残りの4分の1は国内に輸入された原油を精製する際に生産されています。

石油ガスはマイナス42℃まで冷やすと液体になり、体積はもとの250分の1になります。
各家庭へは液体の状態でボンベに入れて供給され、気化させて使用します。

ガスの種類

都市ガス

現在都市ガスは13A、12A、6A、5C、L1、L2、L3の7種類があります。
これは産出されるガス田により、天然ガスの組成や性質が異なるためです。

ガスの種類が多く存在すると利用者が混乱するため、経済産業省主導で熱量の高い13Aへと統一するように進められています。

現在は7種類のうち13Aが主流になっていて、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど大手のガス会社のガスは13Aです。12Aは総武ガス、大喜多ガスで使用されています。6A、5C、L1、L2、L3、は地方のガス会社で使用されています。全都市ガスの13Aが97%、12Aが2%、その他が1%という状況です。

都市ガスの種類の数字は発熱量を表していています。
13Aの発熱量は10,000~15,000kcal/m3なので13という数字で、12Aの発熱量は9,070~11,000kcal/m3なので12という数字で,6Aの発熱量は5,800~7,000kcal/m3なので6という数字で表されます。

数字の後ろのアルファベッドは燃焼速度を表していて、Aは遅い、Bは中間、Cは速いというふうに分類されています。

プロパンガス

プロパンガスの種類は日本国内で統一されていて、標準発熱量は24,000Kcal/m3と13Aの都市ガスの約2.2倍の発熱量があります。プロパンガスのガス会社によって品質が変わることはありません。

出典:http://suumo.jp

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使用可能なガス器具

都市ガスとプロパンガスでは使用できるガス器具は異なります。
また、同じ都市ガスでも種類が異なると使用できるガス器具が異なります。

種類が異なる都市ガスの地域へ引っ越す場合には、ガス器具を変更する必要があります。
12Aと13Aでは熱量が少し違い、使用できる器具は変わってきますが、最近の都市ガスに対応しているガス器具の多くは、12Aと13Aの両方のガスが使用可能なものが主流となってきています。

プロパンガスの種類は日本国内で統一されているため、引っ越しして引き続きプロパンガスを使用する場合には、場所が変わってもガス器具を変更する必要はありません。

ガス料金

都市ガスとプロパンガスでは、料金区分が異なり、都市ガスは公共料金、プロパンガスは自由料金です。

プロパンガス、都市ガスの料金は、業者によりばらつきはありますが、同じ熱量を出すのに必要なガスの量から比較すると、プロパンガス価格は都市ガスより、1.5~2倍ほど高くなっているようです。

都市ガスとプロパンガスの普及率

資源エネルギー庁が発表しているデータによると、日本での2013年時点で都市ガスの普及率は53%、一方、プロパンガスの普及率は44%となっています。

都市ガスの普及率は地域により大きく異なっていて、家庭用は東京、大阪での普及率は90%を越えていますが、沖縄、山梨、鳥取などの地方では10%を下回っています。

都市ガスが普及しない原因

都市ガスが普及しない原因は都市ガス事業者の供給区域が都市部に集中していて、日本国内の5~6%程度しかカバーできていないからです。

大都市のアパートやマンションなどの集合住宅では都市ガスはあまり利用されていない傾向にあります。

プロパンガスを使用する場合には住宅の脇にガスボンベを設置すればすぐにガスを使用できますが、都市ガスを新たに使用する場合には地中に張り巡らされた大規模なガス導管から住宅への引き込み工事をしなければなりません。

この工事費用はガス利用者が負担する必要があり、この費用が高額なことが都市ガス普及のネックになっています。

このような事情から特に、マンション、アパートのような集合住宅では家主が設置の容易なプロパンガスを使用するケースが多いようです。

以上のように都市ガスとプロパンガスでは、供給方法以外にいろいろ異なることがあります。
プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高いというデメリットがありますが、地震、台風などの災害時には、一時的に使用不可となっても、ボンベ、配管、ガス器具の安全性は個別に確認できるので、都市ガスと比較して早期に利用を再開できるというメリットもあります。

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