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日本の漏水率は世界トップレベル|漏水調査の方法

2016/08/26

20150417漏水

現在日本の水道は、給水人口約1億2400万人、普及率も97.5%(2011年末)に達しています。

日本の水道システムは普及率だけでなく、その水質の良さや漏水率の低さなどは主要先進国の中でも、1、2位を争っています。

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漏水とは

漏水とは水道管(上水道)の水が外部へ漏れることです。

漏水の主な原因は水道管の老朽化で、全国の漏水による損失額のデータはありませんが、川崎市の場合2013年度の1年間に約1千万トンの水が漏水により失われ、損失額は約14億円に上ることが明らかになっています。

世界トップレベルの漏水率

漏水率とは浄水場から供給された水道水が各家庭の蛇口に届くまでの水漏れの割合です。

日本の上水道漏水率は10%以上の自治体もありますが、全国平均では約5.0%と、海外の都市と比較して低い漏水率を実現しています。

世界の漏水率

http://facts.city.fukuoka.lg.jpより引用

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漏水調査の方法

水道局が行う漏水調査

水道局が実施する漏水調査は主に道路内の水道管の水漏れと各家庭内にある水道メータの手前までです。水道メータから先の家庭内の水道管の水漏れの調査は実施しません。

漏水は住民による通報や、保守担当者が巡回してチェックしています。

面の調査

調査を行う区域を何区画かに分割し、各区画ごとの流入量と各家庭で使用した水量を比較し、漏水している区画を見つけます。

流入量は電磁流量計や超音波流量計により測定を行います。

線の調査

水道管を流れている水には圧力がかかっているので、漏水がある場合には、なんらかの漏水音が発生します。

この漏水音を音聴棒電子音聴棒を使用して確認します。

面の調査により絞り込んだ区画のどの配管ラインで漏水が発生しているか確認します。

点の調査

線の調査で特定した配管ラインのどこから漏水しているかを確認します。

漏水箇所が近いほど、漏水音が大きいことを利用した相関式漏水探知機により漏水箇所を特定する方法があります。

これは管路を伝搬してくる漏水音を2つのセンサでとらえて、漏水音の時間差から漏水点を算出し、その箇所にドリルで路面に穴をあけ、漏水音を確認する方法です。

最近は水道管に漏水の微細な振動を検知するための通信機能付センサを多数接続し、地上の受信機や受信機を搭載した自動車で収集した大量のデータをインターネット経由でデータセンターに送信して分析し、誤差約1mの精度で漏水を監視するサービスが出てきています。

宅地内の漏水(水道メータから蛇口までの水漏れ)

各家庭で水道の使用量が急に多くなったと感じた場合には、漏水の可能性があります。

水道を使用していない状態で水道メータのパイロットが回転しているときは、水道メータから蛇口までのどこかで漏水しています。

宅地内で水漏れが発生している場合は、水漏れ箇所の調査、修理は水道局では対応してくれません。各所有者が水漏れ業者に依頼して対応しなければなりません。

水漏れ修理の費用や、水漏れによる水道代は各所有者の負担となります。

日本の水道事業の課題

日本は低い漏水率を維持していますが、最近日本各地で道路の陥没、破断、漏水など、老朽化した水道管の破損が原因で起こる事故が相次いでおり、年に数千件に達しています。

国内の水道施設の資産規模は40兆円を超えると試算されていますが、水道管は他のインフラより傷みが早く、高度成長期に作られた全国各地の水道管が一斉に耐用年数を越え、いま一気に更新時期を迎えています。

その背景には、水道事業の担い手である地方自治体が新規敷設を優先し、老朽施設の更新計画を後回しにしてきたことがあります。毎年ほぼ1兆円の財源が必要とされています。

水道料金は、市区町村などの自治体ごとに、水源からの距離や浄水場整備費などの条件により基本料金や使用料金が異なります。

一般に大都市は利用者が多く効率が良いので、料金は安い傾向にあり、利用者の少ない地方では、高くなる傾向があります。

いずれにせよ、老朽化した水道管の更新に要する費用は水道料金に上乗せされるため、今後水道料金の値上げは避けられない状況です。

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