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健康

HIV/エイズは必ず死に至る病気から死なない病気に|感染者は増加

2016/12/05

かつてHIV/エイズは不治の病と恐れられ、よくニュースなどで報道されていましたが、
今ではほとんど見聞きすることがなくなりました。

HIV/エイズの現状はどうなっているのか調べてみました。

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HIV/エイズとは?

HIV(Human Immunodeficiency Virus)は 正式には ヒト免疫不全ウイルスといいます。ヒトに感染すると、増殖して免疫機構が破壊され免疫力を低下させてしまうウイルスです。

HIV に感染すると初期にインフルエンザによく似た症状がありますが、人によって差があり、必ずしも初期症状があるわけではありません。

感染後数年?10年間は症状がない期間が続き、そのまま放置すると免疫力が次第に弱くなり、健康な人であれば何ともないような菌やウイルスにより様々な病気が発症します。

その病気が、23種類のエイズ指標疾患とされる病気にあてはまると、エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)と診断されます。

感染経路は主に性行為による感染(HIVを含む体液による)、母子感染(妊娠、出産時に感染する)、血液からの感染(注射器の使いまわしなど)の3つです。

HIVは血液や体液を介さない限り、日常生活において感染する可能性は極めて低く、例えば、風呂、タオルなどの共用で感染した事例は報告されていません。

HIV/エイズは治る病気なの?

エイズは以前必ず死に至る病気というイメージがありましたが、現在は多剤併用療法(カクテル療法)により治療され、死なない病気というイメージに変わってきています。

多剤併用療法は抗HIV剤を3剤以上組み合わせて処方し、HIVの増殖を抑え、免疫力を回復、維持する治療法です。この治療は根本治療でなく、抗HIV剤は一生服用し続ける必要があります。

HIV/エイズは早期治療が大切

HIV発症前に治療を開始すると、現在の医療技術では、薬の服用を開始して約半年でHIV量を検出限界以下まで抑えることができるため、エイズが発症することはありません。

HIV感染者が治療を受けないと100%発症します。

一旦エイズが発症すると、悪性リンパ腫、肺炎などさまざまな病気にかかるリスクが高くなり、エイズウイルスの増殖抑制だけでなく、これらの二次的に発症した疾患の治療も必要になり、治療は難しくなります。

HIVは早期治療が重要ですが、そのためにはHIV感染の有無を知る必要があります

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HIVのワクチン、特効薬の開発は?

HIVは進化が非常に速く、人間に感染して増殖を重ねるたびに、遺伝子が改変します。
このためワクチンにより体内に抗体ができでも、HIVの遺伝子が変化するので、効果がなくなってしまうのです。

また、弱毒化した生ワクチンを使用する場合には、HIVは変化しやすいので強毒化してしまう恐れがあり、安全性の面からワクチンを作ることが難しいのです。

この外にもヒトゲノム編集技術を使った治療、キメラ抗原受容体と呼ばれるウイルス攻撃のためのタンパク質を利用した治療などが研究されていますが、まだ実用化されているものはありません。

HIV感染、エイズ患者の現状

世界

1981年に最初のエイズ症例が報告されて以来、世界中でHIV感染が急激に広がりました。

現在もHIV感染者数、エイズ患者数は増え続けており、2013年末現在、HIV感染者、エイズ患者は世界で約3500万人となっています。

また、2013年に新たにHIVに感染した人数は210万人、エイズ関連疾患によって亡くなった人は150万人となっています(国連エイズ合同計画(UNAIDS)より)。

日本

世界的にはHIV感染者、エイズ患者は増えていますが、主要先進国では減少傾向にあります。しかし、日本は先進国の中で唯一増え続けています。

日本での2013年のHIVに新たに感染した人は1106人と横ばいですが、新たに発症したエイズ患者は484人と過去最高となり、合わせると1590人に上っています。

日本における近年のHIV感染者・エイズ患者の発生動向(新規報告数) 出典:政府広報Hp

なぜ先進国の中で日本だけエイズ患者が増えているの?

先進国の中で日本だけエイズ患者が増えているのは、日本人がHIVに対する危機意識が薄く、知識や関心のない人が多く、自分は大丈夫と思ってHIV検査を受けている人が少ないということです。

HIVは感染の初期だけ症状が出て、その後は発症するまで無症状のため、知らないうちに別の人に感染させるということになっているのです。

HIVに感染していたことを知らずに、エイズを発症して初めてHIVの感染に気づいたというケースが、約3割を超える高い水準で推移しているのです。

出典:読売テレビ ウエークアップ

HIV検査を受けるには

感染の不安がある人は、HIV検査を受けましょう。

HIV検査は一般の医療機関や保健所で受けることができます。
一般の医療機関では有料(2000~5000円程度)ですが、保健所であれば無料で、しかも匿名で受けられます。

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