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牛のげっぷと地球温暖化

2017/05/03

20150810牛のゲップ
メタンは二酸化炭素と並んで地球温暖化に大きな影響を与えています。
牛などの反芻動物のげっぷには多くのメタンが含まれており、これが全世界で排出される温室効果ガスの大きな割合を占めています。
     
     
     

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地球温暖化ガスの割合

温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合はIPCCの報告書によると、二酸化炭素76.0%、メタン15.8%、一酸化2窒素6.2%フロン類等2.0%となっています。

メタンは二酸化炭素の25倍の地球温暖化係数をもっており、二酸化炭素以上に地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスです。

メタンの世界の排出量

温室効果ガス観測技術衛星いぶきによる観測データと、地上観測点における観測データとを用いた推定によると世界を43分割した中で、ワースト3は、インドを含む南アジア、東南アジア、中国東部から日本にかけての東アジアの順でアジア独占となっています。

排出量が多いアジアは、家畜、中でも牛の飼育数が多く、牛のげっぷには多くのメタンが含まれています。

牛に限らず、ヒツジ、ヤギなどの反芻動物は胃を4個持っていて、食べた植物の消化を時間をかけて何度もくり返しおこない、その過程でメタンガスが発生し、げっぷになって大気中に放出されます。

牛1頭あたり1日500ℓのメタンを放出し、これは全世界の温室効果ガスの約15%に達すると言われています。

このように牛のげっぷのメタンは地球温暖化に大きな影響を与えています。
このため牛のげっぷのメタンを減らす研究が行われています。

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げっぷのメタンを減らす研究

フランスでは小麦と大豆の代わりにアルファルファや亜麻の種、牧草を飼料に混ぜることにより、餌の脂肪酸オメガ3とオメガ6の量のバランスをコントロールすることにより、
メタンを20%減少し、また、牛肉、牛乳の味が向上し、牛自体もより健康になったそうです。

米国では学術誌「Proceedings of the National Academy of Science」に掲載された研究報告によると、飼料に3-ニトロオキシプロパノール(3NOP)と呼ばれる成分を牛の飼料に混ぜると、牛のげっぷに含まれるメタン量が30%まで削減でき、また、食物繊維は問題なく消化され、産乳量にも変化はなく、食欲減退も見られなかったそうです。

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