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第4の視力矯正オルソケラトロジーのメリット、デメリットとは?


就寝時のみハードコンタクトレンズを装着することにより、視力を矯正する「オルソケラトロジー」がメガネ、コンタクトレンズ、レーシック手術に続く第4の視力矯正として注目されています。

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オルソケラトロジーとは?その仕組みは?

オルソケラトロジー(Orthokeratology)とは、オルソ(ortho):矯正、ケラト(kerato):角膜、ロジー(logy):~学を組み合わせた言葉です。

特殊なカーブをもつコンタクトレンズを寝ている間だけ装着して角膜の前面にクセをつけることにより、視力を矯正する方法です。

オルソケラトロジーレンズをつけると、角膜の表面が圧力で周辺部に引っ張られて、角膜の中心部が扁平になり、屈折率が矯正されます。

角膜は新陳代謝が活発で、形状が変わりやすいため、レンズでクセをつけることにより、レンズを外した後もある一定期間同じ形状を保つので、その期間は裸眼視力が改善されます。

個人差はありますが、毎日寝ている時(4~10時間)にレンズをつけると約2週間で角膜にクセがつきます。

出典:http://www.toray.jp/

オルソケラトロジーのメリット

手術が不要

レーシックは角膜にレーザーを照射して光の屈折を矯正する手術ですが、オルソケラトロジーは、特殊な形状のハードコンタクトレンズを就寝時に装着することにより、目の角膜の前面を平らな形状にし、近視を矯正するので手術は不要です。

日中は裸眼で生活できる

就寝時のみレンズを装着するので、日中はレンズを外して裸眼で生活できます。

近視の進行を抑制

近視になると眼軸長(角膜頂点から網膜までの長さ)が伸びますが、オルソケラトロジーにより、眼軸長の伸びが抑制され、軽度の近視から強度近視への進行を抑制し、失明のリスクを抑える効果があることが明らかになっています。

子供の方が効果が高い

子供は大人に比べて角膜の水分量が多く、柔軟性なため、オルソケラトロジーによって角膜の形状も柔軟に変形しやすく、大人よりも効果が高いといわれています。

通常のハードコンタクトレンズと同じように扱うことができる

オルソケラトロジー用レンズは、通常のハードコンタクトレンズと同様に扱うことができるので、レンズの洗浄などに特別な準備は不要です。

いつでもやめることができる

合わないと思ったら、使用を止めれば時間が経過すれば自然に角膜は元の状態に戻ります。

オルソケラトロジーのデメリット

永続的な使用が前提

就寝時のコンタクトレンズの装着を中止すると元の状態に戻ってしまうため、よい視力を維持し続けるには、永続的にコンタクトレンズを使用する必要があります。

定期検査が必要

通常のコンタクトレンズやレーシック手術と同様に定期検診をすることが推奨されています

保険適用外

レーシックと同じく、オルソケラトロジーも自由診療(保険外診療)に分類されているため、レンズ代、定期検査(角膜の細胞、度数、眼圧などの目の状態を検査)の費用は両眼で年に15万~20万円(耐用年数は3年)程度で、健康保険適用外です。

眼の状態によって使用できないことがある

以下の場合はオルソケラトロジーには向きません。
・0.1以下の強度の近視や乱視の人。また、遠視、老眼の矯正はできません。
・重度のドライアイの症状を持っている人
・角膜や網膜の病気を持っている人

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海外でのオルソケラトロジーの状況

オルソケラトロジーの発祥の地である米国では30年以上研究が行われていて、1996年頃から視力矯正の一つとしてオルソケラトロジーが一般化され始め、すでに累計120万人以上の治療実績があるといわれています。

韓国では1998年に、中国、台湾では、2008年に国により認可され、一般化しています。

英国やEU諸国でも、オルソケラトロジーは普及していて、特にオランダは、世界中で最もオルソケラトロジーが普及した国といわれています。

日本では2009年に厚生労働省により承認されていますが、まだあまり普及していません。

オルソケラトロジーの治療はどこで受けられるの?

オルソケラトロジーの治療はどこの眼科医でも受けられるわけではありません。

オルソケラトロジーの治療は日本眼科学会で行われる「オルソケラトロジーの講習会」の受講証を取得し、厚生労働省が認可したオルソケラトロジーレンズのメーカーが主催する講習会を受けた眼科専門医でなければできません。

オルソケラトロジーの治療は以下の医療機関で受けられます。

オルソケラトロジーの治療を受けられる医療機関

まとめ

近視が進むと失明するリスクが高まります。

失明原因で強度近視は5番目にランキングされています。
強度近視は裸眼視力では0.1以下の場合が多く、コンタクトレンズの度数でいうとマイナス8Dを超えるものです。

オルソケラトロジーは視力矯正するだけでなく、近視の進行を抑える手段としても注目されています。日本ではまだ、一般的ではありませんが、今後普及が期待されています。

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