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健康

納豆に含まれるアンチエイジングに効くポリアミン(スペルミジン)とは?

2017/09/15


納豆は昔から健康に良いといわれている日本人には馴染みの健康食品ですが、アンチエイジングに効く成分が含まれているのをご存知でしょうか?

米国立老化研究所(NIA)は、アンチエイジングに効果がある方法、成分として以下の7つのものをあげています。

・カロリー制限
・断食
・運動
・レスベラトロール(ポリフェノール)
・ラパマイシン(免疫抑制剤)
・メトホルミン(糖尿病治療薬)
・ポリアミン(スペルミジン)

このうちのポリアミン(スペルミジン)が納豆に含まれている成分です。

ここでは、ポリアミン(スペルミジン)の働きや効果、食事での摂取についてご紹介します。

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ポリアミン

ポリアミンはアミンという塩基が複数集まった物質の総称で、アミノ酸の一種であるアルギニンによって体内で合成されます。

ポリアミンは全ての生物の細胞の中にあり、細胞の分裂や修復を助けたり、DNAなどの遺伝物質やたんぱく質を合成したり、活性酸素の調節を行なうなど、さまざまな生命現象にかかわっています。

この物質が少なくなると、細胞の活性が落ちていき、なくなってしまうと細胞の分裂や増殖が行なえなくなると考えられます。

また、加齢によって減少することもあり、老化にも深くかかわっているとされています。

ポリアミンは人間の体内に20種類以上存在しており、そのうちの代表的なものがスペルミン、スペルミジン、プトレスシンです。

人間の体内ではポリアミンはプトレシン→スペルミジン→スペルミンの順に合成され、逆のプロセスで分解されていきます。

活性の強さはスペルミン、スペルミジン、プトレシンの順番になります。

ポリアミンは食品からも摂取でき、ポリアミンを含んだ食品を摂取すると、小腸でそのままの形でほぼ吸収され,体内の臓器や組織に移行することが知られています。

体内で生成されるポリアミンの量は20歳頃にピークとなり、その後は加齢に伴って減少していきます。

ポリアミンが不足すると、老化が加速するといわれていて、特に高齢者では食品から摂取することが重要となります。

ポリアミンの効果

炎症を抑制する

年齢を重ねるにつれて増加する生活習慣病や老化には、炎症が密接に関係しているといわれています。

動脈硬化は、血管の細胞がコレステロールなどで傷つくことにより炎症が引き起こされ、
血管が硬くなったり、狭くなったりする現象です。

血管が硬くなったり、狭くなったりすることで血圧が高くなり、また、脳梗塞や心筋梗塞にもつながります。

年齢を重ねると、一時的に終わっていた炎症が慢性化するようになり、慢性炎症が繰り返し起こっている場所には癌ができやすいことが分かっています。

アンチエイジングを考える上では、必要のない炎症をいかに押さえ込むかということが重要です。

ポリアミンは慢性炎症を抑制する働きがあります。

イタリアで約800人を対象にした食事調査で、ポリアミンの一種であるスペルミジンの摂取量が多いほど、心不全などの心血管疾患のリスクが低下し、また、血圧の低下とも関連があることが分かっています。

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オートファジーを活性化

ポリアミンはオートファジーを活性化することが明らかになっています。

オートファジーは、東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことにより知られるようになった、酵母からヒトを含む哺乳類まで、多くの生き物が共通してもっている機能です。

オートファジーの機能により、不要になったタンパク質など、細胞内のゴミを手当たり次第に膜で包み込んで分解してしまいます。

また、細胞に侵人した細菌やアルツハイマー病などの原因とみられる異常タンパク質も積極的に分解していることも分かっています。

これにより、細胞の中はきれいになり、細胞自体の寿命が伸び、認知機能の改善にも有効である可能性があると考えられています。

米国のテキサスA&M大学の実験ではマウスに生涯にわたってスペルミジンを投与することにより、寿命が25%も延びることが分かりました。

日本でも自治医科大学さいたま医療センターの早田邦康氏による実験では、納豆、チーズ、大豆、シイタケ等のポリアミンを豊富に含む食材を飼料として与えたマウスと、そうでないマウスを比較した結果,高ポリアミン飼料を食べたマウスは,毛並みが若々しく、死亡率が低下することが確認されています。

以上のように、ポリアミンの摂取により、アンチエイジングの効果が期待できます。

それでは次にポリアミンを多く含む食品にはどのようなものがあるのかみてみましょう。

ポリアミンを含む食品

ポリアミンは納豆に一番多く含まれますが、それ以外に食品は以下のようなものです。

・納豆、醤油、味噌、ヨーグルト、チーズ、ぬか漬けなどの発酵食品
・大豆、小豆などの豆類、トウモロコシ
・白子、タラコ
・貝類
・キノコ類
・豚肉、鶏肉などの肉類
・オレンジなどの果実類

これらの食品から摂るポリアミンのほとんどは小腸で吸収され、血液に乗って全身の細胞に届けられます。

まとめ

納豆に豊富に含まれるポリアミンは、若い間は体内で合成され、さまざまな生命現象にかかわる重要な役割を果たしています。

ポリアミンには、炎症の抑制やオートファジー機能の活性化の効果があり、動脈硬化、心筋梗塞、認知症、ガンの予防、アンチエイジング効果が期待されます。

年齢とともに体内で生成するポリアミンの量は減少していきますが、納豆をはじめとする食品を摂取することにより、不足するポリアミンの不足を補うことができます。

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