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蚊に刺された時のかゆみの原因と対処法

暑くなってくると、あの厄介な蚊が飛び始めます。

蚊は血を吸うだけでなく、刺された後のかゆみには、閉口してしまいますね。

ここでは蚊に刺された時のかゆみを感じる原因と刺された時の対処法についてご紹介します。

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蚊に刺された時のかゆみの原因

人の体内にないものが外部から入ってくると、人体は異物とみなしてそれを追い出そうとします。そしてアレルギー反応が起こります。

蚊は人の血を吸う時、唾液を人体に注入します。

唾液にはアピラーゼ、ガレクチンなどの成分が含まれていて、吸血をしやすくするために、血液が固まるのを防いだり、針を刺した時に人に気付かれないようにするための麻酔成分など、様々な働きをします。

蚊に刺されると、かゆいのはこの蚊の唾液成分に対してアレルギー反応が起こるからです。

アレルギー反応により、かゆみの原因物質が分泌され、かゆみの神経が刺激されることにより、かゆみが起こります。

かゆみの神経は皮膚、鼻の中、耳の中など外界と接するところだけにあり、外界と接触していない心臓や胃や腸などにはかゆみの神経がないので、かゆくなりません。

人が蚊に刺された時のアレルギー反応の現れ方は刺された回数により変わってきます。

赤ん坊はかゆみがない

かゆみの反応は初めて蚊に刺された時から起きるのではありません。

どのような人でも、最初に蚊に刺されたときは反応がありません。

赤ん坊が最初に蚊に刺されたときはかゆみがありません。

遅延型反応

人体は最初のうちは、蚊の睡液を異物と判断せず、かゆみは起こりませんが、何度も刺されていると、異物として学習し始めると、遅延型反応が起きるようになります。

この反応が現れるのは刺されてから1~2日ほどで、長い場合は1~2週間続くことがあります。

リンパ球のT細胞と呼ばれる免疫細胞が働いて、原因物質が分泌されると、刺された場所に炎症を引き起こし、大きく赤く腫れて、かゆみも伴います。主に乳幼児期から幼児期に多い反応です。

即時型反応+遅延型反応

遅延型から次に記す即時型に移行する間は、刺されてすぐにかゆくなり、1度治まってから翌日以降に再びかゆくなるという、即時型反応+遅延型反応が起こります。

主に幼児期から青年期に現れる反応です。

即時型反応

即時型と遅延型が同時に見られる時期が続いた後は、遅延型が次第に出なくなっていき、即時型反応だけが残るようになります。

即時型反応はその名の通り、刺されてすぐかゆくなり、数時間程度で治まります。

即時型反応は、唾液成分に対するIgE抗体が作られると起こります。

IgE抗体が働くと、マスト細胞からヒスタミンやプロスタグランジンが分泌され、急激にかゆみが起こります。

主に青年期から壮年期の人に現れる反応です。

刺される回数が多くなるとかゆみがなくなる

蚊に刺される回数が多くなると即時型も弱まり、蚊に刺されても反応が現れなくなります。これは、体に免疫ができるためです。

以上のように蚊に刺された時のかゆみの反応は

無反応→遅延型のみ→即時型+遅延型→即時型のみ→無反応
 
と移行していき、移行のスピードは蚊に刺された回数により異なりますが、概ね年齢とともに進行していく傾向があるようです。

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蚊の種類によってかゆみは異なる

日本では刺される蚊の大部分はヒトスジシマカやアカイエカです。

ヒトスジシマカに代表されるヤブカに刺されると、非常にかゆいですが、しばらくすると治まります。

イエカに刺されると、かゆみはそれほどではありませんが、かゆみが取れるまでに時間がかかります。これは唾液の成分が異なるためだと考えられています。

蚊に刺された時の対処法

蚊に刺された後、かゆみが少ない場合は自然に治るのを待つのが一番です。

かゆみが強いときは、かゆみのタイプにより、薬も異なります。

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即時型反応

即時型の場合には、例えばムヒSのような抗ヒスタミン剤が主体の薬が適しています。

遅延型反応

遅延型では、かゆみよりも炎症の方が強く現れることが多いので、例えばムヒS2aのようなステロイド剤が主体の薬が適しているとされています。

即時型+遅延型反応

刺されたすぐ後には、かゆみを止める抗ヒスタミン系の薬を塗り、次にステロイド系の薬を塗っておけば、翌日以降に現れる、かゆみ、腫れなどの症状がかなり緩和されます。

薬を使用しないでかゆみを抑える方法

薬を使わずに、かゆみを抑える一番よい方法は保冷剤などを使って冷やすことです。

冷やすことにより、血管が収縮して、かゆみの神経伝達が遅れるので、感覚を鈍らせて、かゆみを感じにくくすることができます。

蚊アレルギー

蚊に刺された時に、異常に腫れたり、熱が出る、リンパが腫れるなど、激しい症状を起こす人がいます。このような症状が見られる場合は、蚊アレルギーの可能性があります。

蚊アレルギーは、正式名称を蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)と言い、EBウイルスの感染が原因で起こります。

EBウイルスは日本人の成人では90%以上が感染しており、それほど心配のないウイルスですが、蚊アレルギーはEBウイルスの感染者の中のごく一部に起こるまれな病気のようです。その発症のメカニズムは解明されていません。

蚊アレルギーの症状が出た場合には医療機関を受診しましょう。

まとめ

蚊に刺された時のかゆみの原因はアレルギー反応により起こりますが、人によっては異常に腫れたり、熱が出るなどの激しい症状が出る場合があります。その場合には、蚊アレルギーの可能性があるので、医療機関を受診してください。

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