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貝毒による食中毒の症状とは? 潮干狩りでは注意が必要!

2017/03/12

古くから食べられてきた貝の仲間である牡蠣(カキ)はあたる食品として知られています。

この原因としては腸炎ビブリオ、大腸菌などの細菌やノロウィルスなどのウィルスや貝毒が知られています。 

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カキを含めた貝類の食中毒件数としては、生食等によるビブリオ腸炎やノロウィルスによる中毒が圧倒的に多く、貝毒による中毒は全体の10%以下と少数です。

しかし、腸炎ビブリオ菌やノロウィルスによる食中毒は加熱することにより、防ぐことができますが、貝毒は熱に強いため、加熱しても毒をなくすことはできません。

貝毒とは?

貝毒は、カキだけでなく、アサリ、ホタテ貝、ヒオウギ、ムラサキイガイなどの2枚貝が毒を持った植物プランクトンを餌として食べることにより、体内に毒が蓄積されて発生します。
植物プランクトンは常に毒を持っているわけではなく、時期によって変わります。
大体春先から夏にかけての3月から6月頃に発生することが多いようです。

貝毒の種類と症状

貝毒はその症状をもとに麻痺性貝毒、下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒などに分けられます。日本国内で過去に発生したのは、麻痺性貝毒下痢性貝毒の2種類です。

麻痺性貝毒

麻痺性貝毒の代表的な毒成分はゴニオトキシンとサキシトキシンです。この毒は、フグの毒テトロドトキシンに匹敵する強力な毒で、神経筋肉系を強力に麻痺させます。

毒化するのはホタテガイ、カキ、アサリ、ヒオウギガイ、アカガイ、ムラサキイガイ、アカザラガイなどの二枚貝です。

食べてから約30分で舌、唇、顔面が痺れてきて、やがて全身に広がります。
重症の場合、体が思うように動かなくなり、最悪の場合12時間以内に呼吸困難などで死亡することもあります。

まだ麻痺性貝毒の特効薬はなく、有効な治療法は確立されていませんが、異常を感じたら一刻も早く医療機関を受診することが大切です。

治療としては毒が体外に排出されるまで、人工呼吸により呼吸を確保しながら、胃の洗浄、点滴などを行います。適切な処置を施せば命に影響を及ぼすことはありません。

下痢性貝毒

下痢性貝毒の代表的な毒成分はオカダ酸とディノフィシストキシンです。下痢などの消化器系の障害を引き起こします。

毒化するのは、ホタテガイ、カキ、ムラサキイガイ、アサリ、アカザラガイ、コタマガイ、チョウセンハマグリなどの二枚貝全般です。

症状としては、下痢以外に嘔吐、吐き気、腹痛などが起こります。食後30分から4時間以内に発症します。発熱がないので他の原因による中毒と区別ができます。3日ほどで全快し、死亡例はありません。

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貝毒の検査

都道府県ごとに決められた海域で定期的に貝毒の原因となる有毒プランクトンの発生状況の調査を行うとともに、都道府県と貝の生産者が生産されている貝の貝毒の検査を行います。

検査で規制値を超えた場合には、貝の出荷の自主規制や採捕の自粛が行われています。
また、都道府県は、報道機関などを通じて、潮干狩りの人などにも注意を呼びかけるようにしています。

有害プランクトンが減少すれば、毒化した貝の体内の毒素も減少します。貝毒検査で3回連続規制値を下回ると出荷規制は解除されます。

過去の貝毒による食中毒の発生状況

厚生労働省によると、国内では平成元年~25年に麻痺性貝毒により9件、47人の中毒が出て、うち1人が死亡しています。

これらの中毒はいずれも個人的に貝を採取して食べたと考えられていて、市販の貝が原因での食中毒は、近年では発生していないようです。

安全な潮干狩りを行うために

4月~6月には潮干狩りに行くことが多いと思いますが、この頃はちょうど貝毒が発生しやすい時期と重なるため、注意が必要です。

一番安全なのは漁業協同組合が管理している有料の潮干狩り場を利用することです。

管理された潮干狩り場ではルールが定められていて、貝毒情報も入手することができます。

潮干狩り場によって、採取した貝を持ち帰りすることができないところがあります。
このようなところでは、予め安心して食べられる貝が準備されていて、採取した貝と同じ重さの貝を受付で交換してくれるシステムになっています。

潮干狩り場のような管理された場所以外で採取した貝を食べる場合には、行政機関の貝毒発生情報などに注意する必要があります。

貝毒の検査は都道府県ごとに行われているので、貝毒情報を得るには、「貝毒情報」と「調べたい都道府県名」をキーワードにネットで検索すると調べることができます。

まとめ

貝毒は貝が毒のあるプランクトンを餌として食べることにより、貝の体内に毒が蓄積されて発生します。

貝毒は加熱処理しても毒がなくなることはありません。

日本では過去に麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類の事例があります。

下痢性貝毒は症状が比較的軽く、3日ほどで治癒しますが、麻痺性貝毒は最悪呼吸困難になって死亡することがあるので、異常を感じたら一刻も早く医療機関を受診することが大切です。

貝毒の検査は定期的に行われているので、市販の貝での食中毒は発生していません。
過去の貝毒による食中毒はいずれも個人的に貝を採取して食べたもので、潮干狩りでは注意が必要です。

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