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連作障害の原因と対策|家庭菜園

同じ作物を同じ場所に毎年栽培することを連作といいますが、ナスビは連作できない代表的な作物です。

作物によっては、連作をすると作物の生育が極端に悪くなり、病虫害にかかりやすくなって、収穫量が低下することがあり、連作障害と呼ばれます。

本記事では、家庭菜園などで作物を栽培する場合の連作障害の原因や対策について記載しています。

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連作障害の原因として以下のようなものがあります。

連作障害の原因

土壊養分の悪化

植物が成長するために必要な10大元素というのがあります。

空気や水から吸収される、炭素、酸素、水素に加えて、3大肥料といわれる窒素、リン、カリウムのほかに、カルシウム、マグネシウム、鉄、硫黄です。

これ以外に、ごく微量ですが、モリブデン、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅なども養分として必要です。

植物の種類により、養分の吸収特性には違いがあります。

例えば、葉菜類はカリウムの吸収が多いなど、作物によって特定の養分を好んで吸収することにより、欠乏する養分があり、養分バランスの乱れが生じます。

特に、ホウ素やマンガンなどの微量要素は、植物の種類によっては、欠乏しやすい栄養素です。

毎年、同じ種類の作物を同じ場所で栽培すると、特定の養分が不足し、生育不良になったり、果実が大きくならなかったりして、連作障害を起こすことがあります。

植物が出す毒素

植物の中には、アレロパシーと呼ばれる、他の植物に影響を及ぼす物質を根から放出して、これが土壌中に蓄積し、植物根に障害を及ぼす場合があります。

蓄積しやすい有害物質として、クマリン類、フェノール類、アルカロイド、テルペノイドなどが知られています。

病原菌や害虫

特定の植物を植えていると、その種類の植物に感染する病原菌や害虫がそのあたりに集まってくることがあります。そのため、連作される植物が、病気になりやすくなったり、害虫の被害を受けたりします。

有害センチュウなどの害虫やフザリウムなどの病原菌はその一例です。

連作障害の対策

土壌改良

連作障害の対策としては、土そのものを入れ替えることが一番確実な方法です。

プランターや鉢で栽培する場合には、毎回新しい土を使うと連作障害の心配はありません。

地植えの場合は、他の場所からの土を混ぜたり、深いところの土を掘り返したりする方法もあります。

輪作

輪作は同じ場所に同じ作物を続けて栽培するのではなく、何種類かの作物を順番に作っていく栽培の仕方です。

輪作で異なる作物を栽培することにより、土壌の環境が偏らず、連作障害が起きにくくなります。

家庭菜園などで、栽培する面積がある程度広い場合には、例えば4つの区画に分けて栽培するようなことも可能です。
 

連作障害の出やすい作物は、一度植えてから、どのくらい時間が経てば再び同じ場所に植えられるかの目安として輪作年限というものがあります。

作物の輪作年限は以下のようになっています。

輪作年限

1年 
アサツキ、オクラ、カブ、コマツナ、シュンギク、ショウガ、チンゲンサイ、
ニラ、ホウレンソウ、ミズナ

2~3年
イチゴ、インゲン、エダマメ、カリフラワー、キャベツ、キュウリ、ゴーヤ、
ジャガイモ、セロリ、ソラマメ、ダイコン、ハクサイ、パセリ、ブロッコリー、
マクワウリ、ラッカセイ、ラディッシュ、レタス 

4~5年
サトイモ、トウガラシ、トマト、ピーマン、メロン

6~7年
エンドウ、ゴボウ、スイカ、ナス

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接ぎ木苗を植える

接ぎ木苗は接ぎ木の技術を使って育てた苗です。

接ぎ木は台木となる植物の茎や幹の上部を切り落とし、その切断面に割れ目を入れ、その割れ目に育てたい植物の茎や枝を挿しこんで癒着させたもので、日が経つと、2本の植物が一本につながります。

接ぎ木苗の茎に接ぎ目があり、少しふくらみがあります。この箇所が2本の植物のつなぎ目です。

台木には、病気に強いとか、連作ができるなどという、性質をもつ植物が用いられ、その上に、ナス、トマト、スイカなどの育てたい品種が接ぎ木されます。

例えば、ゴーヤはウリ科の連作に弱い植物です。そのため、同じウリ科で連作に強いカボチャが台木に使われます。

接ぎ木苗は園芸店などで販売されていて、通常の苗木より値段は少し高いですが、連作できることからよく売れています。

コンパニオンプランツを使う

コンパニオンプランツは、ある植物のすぐ傍に異なる植物を植えることです。

コンパニオンプランツにより連作障害を減らすことができます。

異なる植物を植えることにより、病害虫による被害を減らしたり、天敵を増やしたりすることができます。

野生の状態では、植物は他のいろいろな植物と共存、共栄して群落をつくっています。

この野生植物の生きる知恵を栽培に生かそうというのが、コンパニオンプランツの考え方です。

病害虫の被害を避けることだけでなく、植物どうしの栄養の競合、土壌中で根が受ける作用、光の競合などが生じないような植物の組み合わせがあります。

例えば、ホウレンソウと葉ネギ、キュウリとミツバの組み合わせは、生育がよくなるという効果があります。

ネギとナスやキュウリの組み合わせは病気の予防に効果があります。

まとめ

連作障害の原因としては、植物の種類により、養分の吸収特性には違いがあるため、土壌養分のバランスの崩れ、植物が出すアレロパシーと呼ばれる毒素、特定の植物に感染する病原菌や害虫によるものなどがあります。

連作障害の対策は、土地改良、輪作、接ぎ木苗の使用、コンパニオンプランツの使用などがあります。

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