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陶器と磁器の違いとは?見分け方は?

出典:https://kasesuru.jp

陶器や磁器は、やきものの一種です。

やきものには、陶器、磁器以外に、土器や妬器(せっき)がありますが、陶器と磁器がやきものの大部分を占めています。

陶器や磁器の代表的なものが茶碗や皿などの食器で、常日頃使っている身近な存在ですが、陶器と磁器の違いについては、あまり知らないのではないでしょうか。

ここでは、陶器と磁器の違いや見分け方について記載しています。

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陶器と磁器の違い

陶磁器

陶器と磁器を総称して陶磁器と呼びます。

陶磁器は、土を成形して、乾燥させた後、素焼きした後、釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質の原料をかけて、本焼きして作ります。

土作り→成形→乾燥→素焼き→釉薬をかける→本焼き→窯出し

陶器と磁器の明確な境界はありませんが、原料と焼結温度が異なります。

陶磁器の主原料は、粘土、珪石、長石です。

陶磁器を作るためには、形をつくり保つための粘土、骨格の役目をする珪石、焼いたときに融けて、粘土と珪石をつなぐ接着剤の役目をする長石が必要です。

陶器と磁器では大体次のような比率となっています。

陶器は、粘土約50%、珪石約30%、長石約20% 
磁器は、粘土約30%、珪石約40%、長石約30% 

焼成温度は、陶器が1000~1200℃に対して、磁器はこれより高く1200~1400℃です。

土器

粘土は水を加えると粘り気がでて、力を加えると変形し、力を除いてもその形を保つことができるので、粘土をこねて器を形作ることができます。

高温で焼成すると、粘土から水が抜け、粒子同士が強く結びついて、ある程度の力を加えても形が変わることがなくなります。

粘土だけで成形して、700~900℃の高温で素焼きにしたものが土器です。

素焼きにより、粘土の結晶構造の中に化学的に取り込まれていた水分が取り除かれ、形が固定されます。

そして、多孔質と呼ばれる隙間のある結晶構造になり、新しい水分とは、結晶として結びつく力はありませんが、物理的にはこの隙間を水が通り抜けられるのです。

この状態では、骨格も接着剤もない状態なので、簡単に割れてしまい、また、多孔質なため、水が外にしみ出てしまいます。

陶器

土器の表面に、釉薬(ゆうやく)をかけて、焼成時の高温で融かして、ガラスでコーティングすることにより強度を増し、水漏れがしないようにしたものが陶器です

釉薬は水漏れを防ぐ以外に、汚れを防いだり、鉄や銅を混ぜることにより、様々な色彩の陶器を作ることができます。

釉薬として、珪石、長石、石灰石などの混合物が使われます。

珪石は石英のことで、高温で融けて、急速に冷えると、結晶化できずにガラス化し、非常に固くなりますが、単体ではなかなか熔けません。

長石は、融点を下げる媒熔剤として働くため、珪石を溶かし、長石自身も溶けてガラスの材料となります。

石灰石も融点を下げる働きがあり、その効果は長石より大きいです。

釉薬を使うと、粘土と釉薬の熱膨張率の違いから、焼成中にひびが入ったり、釉薬が剥がれてしまうことがよくあります。

これを防ぐ方法として、釉薬の主成分である珪石と長石が約50%混ざった粘土である陶土を使用することで、両者の熱膨張率をできるだけ近づけ、焼成時のひびや剥がれを防ぐ工夫がされています。

陶器の製造工程では、まず、長時間の天日干しをした後、900℃程度で素焼きにします。

素焼きにすると、形が固定され、多孔質で吸水性があるため、釉薬がつけやすくなります。

釉薬をかけた後、1000~1200℃の焼成温度で本焼きします。

陶器は、粘土を主原料とするため、多孔質で、吸水性があり、表面にひびが入って水漏れが起ることがあります。また、一定の強度を保つためには、どうしても厚手になります。

磁器

磁器の原料は陶石です。

陶石は、色は白色で、長石、珪石、粘土が適度に混ざった鉄分の少ない鉱物で、細かく粉砕して使用します。

磁器をつくる原料としては、粘土30%に対し、珪石、長石70%を練り込んでいきます。

長石は、融点を下げる媒熔剤として働くため、珪石を溶かし、溶けた珪石はガラス化して粘土の隙間を埋め、長石自身も溶けてガラスの材料となります。

陶器と同じく、磁器も素焼きした後、釉薬をかけます。

磁器の釉薬は透明釉を使います。

本焼きは、1200~1400℃の高温で焼き上げることで、珪石が融かされ、ガラス化し、粘土の隙間を埋めてくれるため、磁器は陶器より薄くなります。

磁器は、中心となる素材がガラスなので、薄く作ることができ、光を通すにもかかわらず、水漏れしません。

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陶器と磁器の見分け方

外観と感触

器を裏返してみて、陶器は釉薬を厚めにかけて作るため、土と釉薬の境目がはっきり分かります。

これに対して、磁器は真っ白な素地に透明な釉薬を薄くかけるため、ぱっと見て一面真っ白という感じを受けます。

裏の釉薬のかかっていない部分を触ってみると、ザラザラしていれば陶器、ツルツルしていれば磁器です。陶器は触っても何となく柔らかな感じを受け、磁器は硬く冷たい感じを受けます。

打音

叩いてみると、陶器は柔らかで鈍い音がしますが、磁器は硬くて高い音がし、ガラスをはじいた音に似ています。

熱の伝わりやすさ

器に熱湯を入れて、すぐに持ってみると、持てるほどの温かさなら陶器、熱くて持てないなら磁器です。

陶器には小さな無数の細かい隙間があり、そこに空気を含んでいるため、熱を伝えにくくなり、熱しにくく冷めにくいという特徴があります。

磁器は逆で、ガラス質のため、隙間がほとんどないので、熱を伝えやすく、熱しやすく冷めやすいという特徴があります。

透光性

磁器は半透光性がありますが、陶器は透光性がありません。

光にかざしてみると、磁器では、陶石がガラス化しているため、光が通り、ほんのりと明るく見えますが、陶器は光を通しません。

吸水性

陶器は吸水性がありますが、磁器は吸水性がありません。

硬さ

磁器の方が陶器に比べて約1.5倍硬いです。

まとめ

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