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暮らしと生活

電子レンジの発火、発煙の原因と対処方法

2017/04/04

電子レンジは、一般家庭において広く普及しており、調理に欠かせない器具となっています。

火を使わないので安全な調理器具と思っているかもしれませんが、誤った使い方により、多くの発火、発煙事故が発生しています。

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先ず、電子レンジがどのような原理で加熱されるのか、見てみましょう。

電子レンジの加熱の原理

電子レンジは真空管の一種であるマグネトロンと呼ばれる装置から、2450MHzという高い周波数の電磁波(マイクロ波)を食品に照射し、食品に含まれる水の分子を振動させ、その分子同士の摩擦熱で加熱します。これを誘電加熱と呼びます。

このため茶碗などの水分を含まない陶磁器などの容器は電子レンジにより直接加熱されることはありません。容器が熱くなるのは加熱された食品の熱が熱伝導により容器に伝わるからです。

以上のように独特の原理により加熱するため、他の調理器具では起こらないような発火、発煙事故が起こることがあります。

どのような原因で電子レンジが発煙、発火が起こるか見ていきましょう。

食品から火が出ている場合は加熱のし過ぎによる発火と考えられます。

加熱のし過ぎ

水分が少ない食品、量が少ない食品、高温になりやすいもの、油を含んだ食品を加熱すると、予想していたより短時間で水分が蒸発して、からからになって過熱が進み、発火、発煙を起こすことがあります。

水分が少ない食品の例…さつまいも、じゃがいもなどの根菜類など

量が少ない食品の例…千切りにした人参、ゴボウ、冷凍食品のミックスベジタブルなど
ですが、食材の種類にかかわらず、100g以下の量での加熱はなるべく避けた方が無難です。

高温になりやすいもの…肉まん、あんまんなど

油を含んだ食品の例…天ぷら、唐揚げなど

水分が少ない食品、量が少ない食品を加熱する時は自動あたため機能は使用せず、加熱時間を短めに設定し、様子をみながら加熱することが重要です。

この他に食べもの以外ではオシボリなどを入れるのも危険です。

電子レンジに適さない容器

電子レンジに適さない容器を使用すると発火、発煙が発生することがあり、使用できません。
電子レンジに適さない容器
・金属容器
・耐熱性のないガラス
・耐熱性のないプラスチック容器
・アルミ箔
・金網
・アルミホィール
・紙、木、竹
・漆器

レトルト食品の包装はアルミ箔を使ったものが多く、そのまま電子レンジで加熱すると発火、発煙することがあります。

また、金属装飾された食器は加熱すると火花が出るので使用できません。

以下の容器は使用可能です。
・耐熱性ガラス容器
・耐熱性プラスチック容器(耐熱温度140℃以上)
・ラップ(耐熱温度140℃以上)
・陶器、磁器

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電子レンジ庫内の汚れ

庫内が食べ物の一部や煮汁などで汚れていると、そこにマイクロ波が集中して、やがて炭化します。炭は電波をよく吸収するので、よりマイクロ波が集中して、スパークが発生し、発煙、発火することがあります。

特に庫内壁面のマイクロ波の出口カバー付近はマイクロ波が集中しているため、カバーに食品カスなどが付着していると、発煙、発火の可能性が高くなります。

このため、庫内が汚れたらすぐ拭き取りましょう。

汚れは堅く絞った濡れフキンで拭き取りましょう。

汚れが取れない場合は薄めた台所用中性洗剤を使い、その後必ず堅く絞った濡れフキンで拭き取り、中性洗剤が残らないようにします。

発火、発煙時の対処方法

万一、庫内で発煙・発火したときは、動作を停止させて電源プラグを抜き、周囲の燃えやすい物を遠ざけて、扉を開けずに煙や火が収まるのを待ちましょう。

あわてて扉を開けてしまうと、酸素が電子レンジの庫内に入って炎の勢いが強くなる可能性があります。

鎮火しない場合は水か消火器で消してください。鎮火後は販売店に点検を依頼してください。

まとめ

電子レンジによる火災は東京都内だけで2016年は33件、過去10年間(2007年~2016年)では244件も発生しています。

電子レンジからの発煙、発火の原因は大部分がユーザーの誤った使用方法によるものです。

電子レンジによる加熱は、火を使用しないので安易に使ってしまいがちになりますが、他の調理器具とは異なる原理で加熱しているので、取扱説明書をよく読んで誤った使い方をしないように気をつけましょう。

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