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健康

唾液の6つの凄い働き|消化を助けるだけじゃない

2017/06/18

20150617唾液
唾液のことを私たちは通常「つば」と呼んでいて、「つば」は汚いもの、悪いものというイメージを持っています。

しかし、唾液は食物の消化を助ける働きをしているのは誰でも知っていると思いますが、実は他にも多くの重要な働きを担っているのです。

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唾液の成分

唾液の99.5%は水分で、残りのおおよそ半分ずつが無機質、有機質などで占めています。

・水分    99.5%

・無機質   ナトリウム、カリウム、炭酸水素、無機リン、カルシウム

・有機質   アミラーゼ(酵素)、IgA (免疫物質)、ラクトフェリン(タンパク質)
       リゾチーム(酵素)、ラクトペルオキシターゼ(酵素)、ガスチン(酵素)
       スタテリン(タンパク質)、ムチン(タンパク質)、カタラーゼ(酵素)

唾液の働き

唾液は、以下のような重要な働きがあります。

再石灰化作用による歯の修復

食事をしない時は口の中の酸性度(pH値)は中性に保たれています。

食事を摂ると、歯の表面に付着したプラーク(歯拓)の虫歯菌が、糖分などを利用して酸をつくります。プラークの中の酸性度 (pH値)が5.5以下になると、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。これを脱灰といい、虫歯の始まりとなります。

こうして口腔内は酸性になりますが、唾液中にはスタテリンという歯を強くするタンパク質が含まれていて、これが歯にしみ込んでいくと、歯がだんだんと固くなっていき、一度溶かされたエナメル質が再び歯の表面に形成されます。これを再石灰化といいます。

40~60分経過すると酸性に傾いた歯の表面の酸性度は元の中性になります。

このようにして唾液は食事のたびに溶けている歯のエナメル質を修復しているのです。

胃の消化を助け、病気を防ぐ

よく噛んで食べることにより、食物は細かくすり潰され、唾液と混ぜることにより胃での消化は助けられます。

胃に入るまでに、食物が細かくなっていればいるほど消化されやすくなり、それが唾液で包まれていれば食道や胃への刺激が弱くなります。そのオブラート役をしているのが、唾液の成分の一つであるムチンという成分です。

よく噛めば食物は小さくなり、その一つ一つをムチンが包み込みこむことにより、食道や胃に負担をかけないようにして病気を防いでいるのです。

発がん物質の働きを抑制する

唾液には発がん物質を抑制する成分が含まれています。

唾液に含まれているラクトペルオキシダーゼという酵素には、発がん性物質として知られている食品添加物や活性酸素を消去する作用があります。

ラクトペルオキシダーゼの作用は個人の生活状況や睡眠不足、疲労などの体調によっても変化します。また、この作用は20歳代でがん抑制効果が最大ですが、小児や高齢者では低下することが分かっています。

生活状況や体調でこの酵素の発がん物質抑制効果が変わるということは生活習慣が乱れるとがんにかかりやすくなるということです。

唾液に含まれるアミラーゼ、カタラーゼなどの多くの酵素にも発がん物質の働きを弱める効果があることが知られています。

味をよくわからせるようにする

唾液の中には、味をよくする酵素が含まれています。その代表がアミラーゼです。ご飯をよく噛んでいると甘味が増してきますが、これはアミラーゼがご飯のデンプンを麦芽糖に変化させるからです。ご飯だけでなく、パンやうどんなどのデンプン質のものもよく噛めば甘くなります。

アミラーゼは食物を分解して積極的に味覚を感じさせる作用がありますが、唾液のガスチンという酵素は食物中の亜鉛と結びついて、舌の味覚をつかさどる味蕾(みらい)細胞を敏感にします。

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細胞を増やし、体が若返る

唾液には多くのホルモンが含まれています。その代表的なものがEGF(上皮成長因子)NGF(神経成長因子)です。

EGFは上皮細胞の新陳代謝を促すホルモンです。

体の表面をおおう細胞を上皮細胞といい、この中には胃や腸などの内臓、口内の粘膜、血管の内皮細胞も含まれます。また、歯や毛髪も上皮細胞が変化したものです。

NGFには神経の増殖を促す成長ホルモンです。
加齢とともに破壊されていく神経繊維を修復する働きがあります。

咀嚼して唾液を分泌するとEGFやNGFの成長ホルモンが全身に行き渡り、自然治癒力がアップし、若さを保つことができます。

抗菌作用

唾液には、細菌と闘う成分がいろいろ含まれています。食物を通じて人間の体には外部から細菌が入り込んできますが、唾液には抗菌性のある成分が含まれているため、細菌の発育を抑制したり、口臭予防の役割も果たします。

IgA (免疫グロブリンA)

外から入ってくる細菌の発育を初期段階で抑制する作用があります。

ラクトフェリン

ウイルスと接着することにより、ウイルスの細胞感染を防止します。

胃がん、十二指腸潰瘍の原因とされるピロリ菌とも接着してピロリ菌が胃の粘膜に付着するのを抑えて、そのまま体外へ排泄する働きがあります。

リゾチーム

細菌の細胞壁に作用し分解させることにより細菌を死滅させます。

まとめ

唾液は非常に重要な働きがあります。

唾液をたくさん出すには良く噛むことが大切で、噛めば噛むほど、唾液の分泌量は増えます。

食べ物をよく噛むと脳細胞が刺激され、脳の働きも活発になり、精神も安定します。

歯の健康のためだけでなく、よく噛んでたっぷり唾液を出すことは、体全体にとっても重要なことなのです。

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