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骨伝導って?~基礎知識と応用例

2016/07/14

20151212骨伝導
最近、骨伝導イヤホン、骨伝導ヘッドホンといった製品が相次いで発売されています。

骨伝導という言葉は聞き慣れない人が多いと思いますが、昔からある言葉です。
     
     
     

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二つの音

私たちが言葉を発した時に聞こえる音は2種類の音が混じっています。
一つは音を出すと、まず空気が振動して、その振動が耳に伝わり、 鼓膜を震わせて、耳の奥にあるカタツムリ状の蝸牛(かぎゅう)という部分へと伝わります。
この蝸牛から、音の情報が脳へ伝わって音として認識されます。

このように空気を振動させて伝わる音のことを気導音と呼びます。

もう一つは声が頭蓋骨を振動させ、それから蝸牛へ伝わる骨導音です。
骨導音を確認するのは簡単です。耳を塞いで声を出してみると、自分の声が聞こえますよね。これが骨導音です。自分の声が頭蓋骨を震わせ、その振動が蝸牛に伝わって音が聞こえているのです。

骨伝導を応用した商品

骨導音を応用した製品としては骨伝導イヤホン、ヘッドホンがあります。
コメカミあたりの骨に直接、音を振動として伝えて、そこから蝸牛に伝わり音を感じ取ります。この他に補聴器、スピーカーなどが商品化されています。

骨伝導応用商品の特長

骨伝導方式の特長は耳をふさがないことです。通常のイヤホンやヘッドホンは、安全上の理由から周囲の音が聞こえないと困るようなシーンでは使用できませんが、骨伝導方式のヘッドホンならば、こうした状況でも耳をふさがずに聞くことができます。

また、骨伝導方式では周囲の騒音が大きい場合でも、聞くことができます。このため、米軍や日本では自衛隊、警察庁、消防庁等では通信手段として骨伝導方式を採用しているそうです。

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ベートーベンは骨導音を利用して作曲していた

大作曲家ベートーベンは晩年難聴になり、そのような状態でも作曲を続けていたと言われています。どのようにしてそれは可能だったのかというと、タクト(指揮棒)を口にくわえ、そのタクトの先をピアノに押し付けたのです。

ピアノから音がでると、ピアノ自体が振動するのでその振動はタクトへと伝わり、タクトの振動は歯に、そして、歯から頭蓋骨、 そして蝸牛へと伝わっていくのです。このようにしてベートーベンは音を聴いて作曲したというわけです。

骨伝導によって聞く動物

クジラの耳は、海水や水圧に影響されない体の内部にあり、外からの音は直接聞こえない構造になっています。下顎の骨で水中を伝わる音の振動をとらえて、骨伝導で音を聴いているようです。

骨伝導を使った脳活性法

右脳教育で有名な七田眞氏は両耳、または片耳を押さえて音読する、骨伝導を使った音読法を推奨しています。

耳を押さえて言葉を喋ると、鼓膜、骨、筋肉、神経といった耳に付随する器官の反応レベルが空気を通して音を聞く時に比べて格段に上がり、この刺激で大脳の反応が活発になるのだそうです。

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