お札の人物 どのようにして決めるの? 歴代一覧もご紹介!

日本のお札(紙幣)には、通常、人物の肖像画が描かれています。

2024年7月には20年ぶりにお札のデザインが変更され、描かれる人物も以下のように変更されることが発表されました。

1万円札:福沢諭吉→渋沢栄一
5千円札:樋口一葉→津田梅子
千円札   :野口英世→北里柴三郎

お札に描かれている人物は、どのようにして決められているのでしょうか?

また、お札に人物の肖像画が描かれているのはなぜなのでしょうか?

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お札に描かれている人物の歴代一覧

日本で初めて人物の肖像画入りのお札が発行されたのは1881年(明治14年)で、それ以降、現在までお札には人物の肖像画が描かれています。

現在に至るまで合計17人の人物がお札に描かれていて、その中で、登場回数が一番多いのは聖徳太子です。過去に7種類のお札に登場しています。

現在、一万円札には福沢諭吉、五千円札には樋口一葉、千円札には野口英世が描かれていますが、過去の肖像画に選ばれた人物は、若い人より年配者、女性より男性のほうが多くなっています。

最初の肖像画は古事記や日本書紀に登場する仲哀天皇の皇后である神功皇后(じんぐうこうごう)で、女性は神功皇后と、五千円札の樋口一葉の2人だけです。

お札に描かれている人物の歴代一覧は以下の通りです。

現在は、ほとんど見かけることがない二千円札には、表面に守礼門が、裏面に源氏物語絵巻や紫式部が描かれていますが、肖像画は描かれていません。

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お札の人物の決め方

お札に描かれる人物を決める選定基準としては、日本の紙幣を発行する国立印刷局のホームページによると

・日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、
   一般によく知られていること。


・偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を
   入手できる人物であること。

が挙げられています。

しかし、過去の人物をみると、これらの基準に該当しない人物もあるようです。

お札に人物の肖像画が描かれているのはなぜ?

お札に人物の肖像画が描かれているのは、偽札を防止するためです。

人間の顔を認識する能力は優れていて、僅かな表情の変化や顔つきの微妙な違いでも、しっかりと認識することができます。

誰かが偽札を偽造しても、その肖像画がほんの少しぼやけていたり、違う絵柄になっていると違和感を持つので、すぐに偽札と気付くことができます。

このため、この人間の優れた識別能力を利用して、お札の偽造を見破ることができるように、お札には人物の肖像画が描かれているのです。

偽造防止の点から、シワやヒゲがあった方が肖像画の図柄が複雑になり、紙幣偽造が難しくなるので、描かれている人物には年配の男性が多くなる傾向にあるようです。

誰がお札の人物を決めるの?

人物などお札のデザインは、財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決定することになっています。

まとめ

お札に描かれている歴代の人物は過去に17人が選ばれていて、その内で一番多いのは、聖徳太子で、過去に7種類のお札に登場しています。

世界に誇れ、よく知られていて、精密な写真や絵画を入手できる人物がお札に描かれる選定基準になっています。

お札に人物の肖像画が描かれているのは、偽札防止のためです。

お札のデザインは、財務省、日本銀行、国立印刷局の三者で協議し、最終的に財務大臣が決定します。

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