ステンレスの弁当箱は危険?そのメリット、デメリットは?

最近は、オシャレで、可愛いデザインのプラスティック製やアルミ製の弁当箱が普及してきている一方で、ステンレス製弁当箱が注目も集めています。

しかし、ステンレス製弁当箱は危険だと考えている人も多くいるようです。

ここでは、ステンレス製弁当箱の危険性の有無や、ステンレス製弁当箱のメリット、デメリットについてもご紹介しています。

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ステンレス弁当箱は危険?

ステンレスの成分

ステンレスは鉄に一定量以上のクロムを含ませることにより、錆びにくくした合金です。

現在最も一般的に使われているステンレスは18%のクロムと8%のニッケルが含まれているもので、18-8ステンレスと呼ばれています。

鉄は空気の酸素や水分に触れると錆びますが、ステンレスはなかなか錆びません。

ステンレスが危険と言われる理由

ステンレスが危険と言われるのは、ステンレスに含まれるクロムから六価クロムという物質が生成され、この六価クロムが体内に入ることにより体に悪影響があると心配しているのではないかと思います。

六価クロムは、アズベストと並ぶ2大発がん性物質で、六価クロムが人体に触れると、皮膚炎や気道障害、癌の原因となるといわれています。

このようなことで、ステンレスが危険だと不安に思っている人が多いのではないでしょうか。

ステンレス弁当箱は危険ではない

六価クロム自体は確かに有害で、人体に悪い影響を及ぼしますが、ステンレス製弁当箱から六価クロムが生成されることはありません。

六価クロムは三価クロムを高温で焼くことで生成されますが、弁当箱に使用されている一般的なステンレスは、ステンレスの成分でも記載したように、いずれも無害な鉄とクロム、ニッケルの合金なので、三価クロムは含まれていません。

ステンレスの一般的な耐熱温度は700~800℃で、最低でも500℃前後で安定的使用が可能と保証されているので、通常の使用状況で六価クロムが生成されることはまずあり得ません。

実際、ステンレスが六価クロムを生成するのなら、弁当箱以外に、台所のシンクや鍋、包丁などの調理器具で使われ続けられているわけがありません。

ですから、ステンレス弁当箱は危険ではありません。

次に、ステンレス弁当箱のメリット、デメリットについてご紹介します。

ステンレス弁当箱のメリット

錆びにくく、汚れにくい

ステンレスは鉄を錆びにくくするために、クロム、ニッケルを混ぜた合金なので、錆びにくくいのは当然のメリットです。また、表面には強い膜がコーティングされていて、汚れにくくなっています。

丈夫で傷つきにくい

ステンレスは鉄がベースとなっているので、丈夫で傷つきにくいです。

そのため、うっかり落としたりぶつけたりしても、よほどのことがない限り、壊れることはまずありません。

油汚れが落ちやすくにおい移りがしにくい

弁当箱にはプラスティック製のものが多いですが、プラスティックに油分が付くと洗剤をつけて洗ってもなかなか油汚れが落ちず、たくさんの洗剤が必要です。

その点、ステンレス製では、簡単に油汚れでも落ちてしまいます。

また、ステンレス製の弁当箱は、食品に長時間触れていても色やニオイが移りにくく、
手入れが楽です。

食洗機で洗える

プラスチック製の弁当箱では、ものによっては変形してしまうので食洗機では洗えない場合があります。

一方、ステンレス製の弁当箱は食洗機で洗っても変形しません、また、汚れも簡単に落ちるので使い勝手がとてもいいです。

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ステンレス弁当箱のデメリット

電子レンジで温められない

ステンレス弁当箱を電子レンジの中に入れて温めると、パチパチと火花が飛び、発火して、火事になる恐れもあります。これはステンレスに限らず金属全般にいえることです。

金属には電波を反射する性質がありますが、同時に、金属の表面には自由に動ける電子がいっぱい詰まっていて、これがマイクロ波の振動により激しく動き回ります。

そして、空中に飛び出した電子が、他の物体に飛び移るときに火花やパチパチという音が出るのです。

ステンレス弁当箱を電子レンジの中に入れると、電子レンジ本体の故障だけでなく発火、発煙や爆発にもなりかねません。

ステンレスにアルミカップやアルミホイルを使用すると錆びる

ステンレスにアルミカップやアルミホイルを使用すると接触した部分がサビてきます。これをもらい錆といいます。

ステンレスのシンクにアルミ缶やヘアピンなどを長時間置いておくと、サビるのも同じもらい錆という現象です。

アルミカップやアルミホイルの代わりに、シリコン製カップやシリコン製のバランを使用すると錆びる心配がなく、便利です。

温めるのに時間がかかる

ステンレス製の弁当箱は電子レンジが使えないので、例えば、保温庫に入れて温める場合には、アルミ製弁当箱と比較して熱伝導率が悪いので、温めるのに時間がかかります。

価格が高く、デザインが限られている

プラスティック製やアルミ製の弁当箱は、凝ったデザインや流行りのキャラクターデザインが低価格で購入できますが、ステンレス製の弁当箱はシンプルなデザインのものが多く、
また、価格はやや高めです。

ただ、ステンレス弁当箱は丈夫で長持ちするので、長期間使用できます。このため、長い目で見ればデメリットではないのかもしれません。

重量が重い

プラスティック、アルミの弁当箱は、軽くて持ち運びしやすいですが、ステンレス製の弁当箱はどうしても重く感じます。

大人はそう気にならないかもしれませんが、小さな子供には厳しいかもしれません。

以上、ステンレス製弁当箱の危険性の有無や、ステンレス製弁当箱のメリット、デメリットについてもご紹介しています。

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