枝豆と大豆の違いとは?実は同じもの|栄養分、イソフラボンの違いは?

枝豆は大豆と同じものだとよく言われます。

大豆は豆腐や納豆の原材料となり、一方、枝豆はビールなどのおつまみには最高です。

ここでは、大豆と枝豆の違いや栄養成分の比較、枝豆の種類についても記載しています。

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枝豆と大豆の違い

枝豆と大豆は異なる種類の植物ではなく、大豆を早めに収穫したものが枝豆です。

枝豆は正式には未成熟大豆と呼ばれています。

ですから枝豆という種類の植物はありません。

植物分類学上、大豆は豆類で枝豆は野菜類となっています。

枝豆は普通の大豆を単に早めに収穫するのではなく、食感をよくするために豆の皮が薄い枝豆専用の大豆が使われます。

また、枝豆専用の品種を成熟させた後に、大豆として収穫することは、種取り用として以外はないようです。

枝豆と大豆の栄養分、イソフラボンの違い

枝豆が成熟したものが大豆ということで、枝豆と大豆の栄養成分はそれほど違わないと思われるかもしれませんが、以下の表のようにかなり異なります。

枝豆が成熟することにより、タンパク質が濃縮され、大豆の含有量は枝豆の倍以上となっています。

ビタミンA、ビタミンCは枝豆が多く含まれていることがわかります。

単位重量当たりのカロリーは、大豆は枝豆の3倍以上高くなっています。

大豆のカロリーが高いのは、脂質が多いからです。

イソフラボンは大豆に含まれているポリフェノールの一種で、大豆には約2.5 mg/g含まれていますが、枝豆には約0.1 mg/gしか含まれていません。

イソフラボンの含有量は、大豆の成熟に伴い増えるようです。

枝豆の種類

現在では枝豆用として栽培されているものは、種皮やサヤのうぶ毛の色の違いから、大きくは白毛豆(青豆)、黒豆、茶豆の3種類に分類されています。

白毛豆(青豆)

白毛豆は、国内で最も流通している一般的な種類の枝豆で、全国的に栽培されています。

サヤのうぶ毛が白いものが多いので白毛豆と呼ばれています。

サヤの中の豆の色は、通常の大豆色、あるいは薄い緑色をしているので青豆とも呼びます。

黒豆

黒豆は一般的には正月用の煮豆等に使用されていますが、枝豆としては、黒大豆が成熟して黒豆になる前のものを早めに収穫します。

サヤの中の豆が黒くなる前の状態のため、豆の薄皮がうっすらと黒みを帯びています。

収穫期は9月下旬から10月中旬で、生産量は少ないです。

茶豆

サヤの外見は白毛豆と同じですが、サヤの中の豆が茶色の薄皮を被っていることから茶豆と呼ばれています。

収穫時期は8月上旬から9月中旬と白毛豆よりもやや遅いです。

枝豆は日本だけのもの

大豆の原産国は中国で、大豆の最大生産国はアメリカですが、いずれの国も枝豆のような未成熟の状態で食べる習慣はありませんでした。

大豆を未成熟なまま食べるのは日本だけでした。

江戸時代中期の文献には、枝豆に関する記述があり、往来では、背中に枝豆を背負った枝豆売りが売り歩き、買った人も道を歩きながら食べていたようです。

日本で枝豆が食べられ始めたのは平安時代くらいからと考えられています。

2000年頃からは北米やヨーロッパでも塩ゆでした枝豆が食べられるようになりました。

そして現在では、EDAMAMEという言葉は国際語となってきています。

枝豆の名前の由来

古くは庭先や畦道に栽培されていたことから、畦豆(アゼマメ)と呼ばれていました。

その後、サヤを枝から取らず、枝付きで売られていたことにより、枝付き豆と呼ばれ、それが枝豆へと呼び方が変化したとされています。

この頃は、枝豆はサヤだけ取り外してネット袋に詰めて売られることが多いですが、以前は枝のついたまま売られていました。

枝豆が枝つきで売られているのは、枝豆のサヤを枝から取り外すと、食味が一気に落ちてしてしまうからです。枝や根がついたままだと、食味の低下を抑えることができるのです。

まとめ

枝豆と大豆とでは見かけは全く違う印象を受けますが、収穫時期が異なるだけで同じ植物の豆です。
しかし、栄養成分はかなり異なります。

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