ミョウガは日本料理のアクセントをつけるのによく使われる食材のひとつです。
家庭菜園で栽培したいと思っている方も多いですが、「ミョウガは植えてはいけない」ともいわれています。
ここでは、ミョウガを植えてはいけない理由や植えてもよい場所についてもご紹介します。
ミョウガを植えてはいけない理由とは?
ミョウガを地植えする場合には、植えてはいけないとされる2つの理由があります。
地下茎で伸びて庭を覆い尽くす
普通、植物は地上部分の茎が成長するため、人間が切ったり、そのまま放置するとかして、コントロールすることができます。
しかし、ミョウガは地下茎が伸びるタイプの植物のため、人の目に見えないところで、どんどん地下茎が成長し勢力を拡大していきます。
しかも、ミョウガは多年草植物のため、一度植えると、何年も成長し続けます。
最初に植えた場所から離れた地点にも芽が出て、やがて庭中ミョウガだらけになってしまいます。
このため、「ミョウガは植えてはいけない」といわれることになります。
他の植物の成長を妨げる
庭や家庭菜園でミョウガを栽培する場合には、他の野菜や植物を同時に育てることが多いと思います。
先に記載しましたように、ミョウガは知らない間に地下茎がどんどん勢力を拡大していきます。
ミョウガの実は小さくて可愛いですが、ミョウガの葉は大体20~30cmもあり、草丈は最大で1mにも成長します。
ミョウガは非常に繁殖力が強く、放っておいてもどんどん増えていくため、他の野菜や植物の植えるスペースがなくなったり、ミョウガの大きな葉のために他の野菜や植物に日が当たらなくなって成長が阻害されるなどの影響が出てきます。
ミョウガを植えてはいけない場所
ミョウガには植えていけない場所というのがあります。
狭い庭
狭い庭では、他の植物の近くに植えるのはよくありません。
ミョウガが繁殖して、庭中に繁殖し他の植物の成長を妨げてしまいますよ。
隣の家と境界がない庭
ミョウガは人間の目では分からない地下茎を伸ばしてどんどん繁殖していきます。
隣の家との明確な境界がない場合は、隣の庭にもミョウガが侵入して芽を出してしまう可能性もでてきます。
レンタル家庭菜園
最近では、レンタルで家庭菜園を借りて野菜などを作っている人が増えています。
このようなレンタルの家庭菜園では、他の人の土地との境界が明確でない場合が多く、このような場合でミョウガを植えると、他の人のスペースに侵入して迷惑をかける可能性が高くなります。
ミョウガを植えてよい場所
ミョウガは植える場所を選べば、一般家庭でも問題なく栽培することができます。
ミョウガを植えて良い場所とは、
プランターや鉢
・庭の隅の日当たりの悪い場所
・意図的に隔離した場所
です。
プランターや鉢
ミョウガを植えて良い場所の一つはプランターや鉢です。
地下茎がどんなに伸びても、プランターや鉢から外部へ出ることはできません。
ちなみに、ミョウガ栽培に向くプランターは
深さ:30cm程度
幅:75cm以上
奥行き:35cm程度
くらいの大きさがある大型タイプが適しています。
庭の隅の日当たりの悪い場所
ミョウガは半日陰の場所を好むため、普通の植物では栽培に適していないような庭の隅の日当たりの悪い場所を有効活用できます。
目立たない場所で栽培すると、水やりが忘れがちになりますが、ミョウガは土の乾燥を嫌うため、できれば毎日水やりをしましょう。
隔離されたエリア
ミョウガを植える上で怖いのは地下茎が繁殖してどんどん伸びていくことです。
地下茎が繁殖するのを抑えたい場合には、土の中にプラスチック板や防草シートを使って敷居を作り、隔離したエリアを作るのがおすすめです。
植え付け範囲を決めて土を掘り起こし、ぐるっと囲むように土の中にプラスチック板を立てて置くことで根の伸びが制限されて増えすぎないようにできます。
防草シートを使う場合は、掘り起こした場所にシートを埋め込んでから土を戻し、その中で栽培します。
ミョウガは食べ過ぎると物忘れがひどくなる?
ミョウガを植えてはいけないという理由の一つに「ミョウガを食べ過ぎると物忘れがひどくなるとか、馬鹿になる」という噂を聞いたことはありませんか?
よく言われる言葉ですが、これはただの迷信で、科学的根拠はありません。
元々は仏教の故事から広まった物とされています。
まとめ
ミョウガは植えてはいけないといわれるのは、地植えすると、その強い繁殖力で庭を占領し、他の植物の生育に悪影響が出るためです。
ただ、プランター等や隔離した場所で植えれば、外部に出ることはないので、問題はありません。
アパートやマンションなど、庭がなくてプランターや鉢でしか栽培する場所がない人に向いた野菜かもしれません。