自衛隊のミリメシは非売品なのになぜ通販で購入できるの?

出典:自衛隊Hp

自衛隊員がミリメシをネットオークションで転売したことが発覚し、処分される事件が相次いでいます。ミリメシは一般には販売されない非売品ですが、通販サイトなどでは販売されています。

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ミリメシとは?

ミリメシとは「ミリタリー(軍隊)」の「メシ(飯)」のことで、非常時の自衛隊員に支給される食料のことです。調理が簡単でカロリーや栄養バランスがよく考えられている保存食です。

ミリメシは戦闘糧食とかレーションとも呼ばれます。

 

自衛隊の食事の種類

自衛隊の食事は大きく分けて基本食、増加食、加給食の3種類があります。

増加食は特別な勤務や訓練の際に支給され、加給食は極度な緊張を伴うジェツト機パイロットや潜水員などに支給されます。

基本食はさらに平常食、患者食、非常食に分けられます。
平常食は自衛隊員が駐屯地の食堂で食べる食事です。

患者食は通常の食事が食べられない病気の自衛隊員に対して支給される食事です。

非常食はミリメシと呼ばれているもので、以下のような時に支給されます。

・災害派遣や地震防災派遣を命じられた時
・天変地異に遭遇した時
・平常食または患者食の材料が何らかの事情で支給出来ない時

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自衛隊のミリメシ

自衛隊のミリメシは、缶詰中心の戦闘糧食I型(通称、カンメシ)とレトルト中心の戦闘糧食II型(通称、パックメシ)があります。

その内容は、和洋中とバラエティーに富んでいて、美味しいそうです。

カンメシ

カンメシはその名のとおり、缶詰に入っていて、缶本体はカモフラージュのため、濃い緑色に塗装されています。1缶のカロリーは約1000kcalで、保存期間は3年です。

主食6種類と副食11種類があり、それらの組み合わせで8種類の給食となります。
例えば「白飯+鶏肉野菜煮+まぐろ味付け+たくあん漬け」「五目飯+牛肉味付け+たくあん漬け」、「乾パン+ウィンナーソーセージ+オレンジスプレッド」などです。

出典:自衛隊Hp

パックメシ

パックメシはレトルトパックに入っていて、カンメシと同じくパッケージは濃い緑色です。
カンメシと比較して軽くて、かさばらず利便性は高く、保存期間は1年間です。
新しいタイプでは、簡易加熱剤を使用して温めるものもあります。

主食9種類、副食14種類のメニューがあり、主食2個と副食1パックが組み合わさって1食分となります。

例えば、「白飯2つ、ハンバーグ、ポテトサラダ、高菜漬」「白飯+ドライカレー、チキンステーキ、ポテトサラダ、卵スープ」「白飯+カニチャーハン、酢豚、中華風わかめスープ、大根キムチ」などです。

出典:自衛隊Hp

これらのミリメシは自衛隊のみで消費されるもので、非売品となっており、一般に販売されることはありません。支給されたミリメシは分量が決まっていて、余ったものは品質管理上返却できないので、その場で処分する必要があり、自宅に持って帰ることも、当然ながら転売も禁じられています。

自衛隊のミリメシは通販のミリメシとは別物?

自衛隊のミリメシは(株)武蔵富装という企業が製造販売し、納入しています。
武蔵富装は、自衛隊にミリメシを納入する一方で、食品そのものは自衛隊のミリメシと同じで、パッケージなどの装飾を変えて一般向けに防災用保存食として販売しています。

但し、Ⅰ型のカンメシは販売されておらず、II型のパックメシの以下のようなメニューが販売されています。

1.防災丸かじりセット(1人3食分)

2.防災あつあつセット(1人3食分)

3.防災あつあつロングライフ(1人3食分)

4.あつあつ防災ミリメシ
・ウインナーカレー (1食分)
・サバイバルパック弁当 すき焼きハンバーグ (20箱セット)
・単品 牛丼(6箱セット)
・単品 かも肉じゃが (1食分)
・単品 中華風カルビ (1食分)

5.防災クッキーセット(24箱セット)

6.サバイバルヒーター

これらは楽天、アマゾンなどの大手通販サイトからでも購入できます。

これらのミリメシは自衛隊による実食の試食試験や厳しい保存試験などで合格したものですから、品質は自衛隊のお墨付きです。万一の時の非常食としてミリメシを購入されてはいかがでしょうか?

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