相撲でなぜ座布団が投げられるの?どのような意味があるの?

テレビで大相撲の中継を見ていると、横綱が格下の力士に負けるなどの番狂わせの取り組みがあった時などに、土俵に向かって座布団が投げられるのを見たことがあると思います。

どのような意味で座布団が投げられるのでしょうか?

また、座布団投げは禁止されていないのでしょうか?

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どのような時に座布団が投げられるの?

横綱と格下の力士との当然横綱が勝つと思われていた対戦で、予想に反して横綱が負けてしまうという大番狂わせがあった時に、観客が土俵に向けて座布団を投げる場合があります。

これは座布団の舞と呼ばれています。

昔は平幕力士が横綱を破った時に投げられましたが、次第に、小結、関脇、大関が横綱を破ったときでも投げられるようになりました。

また、横綱でなくても、優勝決定戦や名勝負と呼ばれるような取組みでも座布団が投げられる場合もあります。

座布団投げの理由、意味

座布団が投げられるのは、横綱などの勝って当然と思われる力士が負けたことに対する不甲斐なさを野次ったり、勝った力士に対する祝福や健闘を称えるといった意味があるようで、その勝負が決まった瞬間の興奮を座布団にぶつけているようです。

また、行司の判定に不満がある場合にも、ブーイングの代わりに座布団が投げられることもあります。

座布団投げの由来

この座布団投げの習慣は、江戸時代や明治時代に行われていた羽織投げに由来しています。

観客がひいきの力士や活躍した力士にご祝儀を渡す目的で、力士が花道に引き上げる際に自分の羽織などを投げ込みました。

羽織には個人を特定できる屋号や家紋が入っているので、力士が持ち主に返却しに挨拶に行くと、ご祝儀が渡されるという習慣があり、これが現在の座布団投げの由来となっています。

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座布団が敷かれている席

本場所を観戦する席としては、「溜席(タマリセキ)」、「枡席(マスセキ)」、「イス席」の3種類があります。

タマリ席とは、審判員のすぐ後ろなど土俵の近くで観戦できる席で、マス席やイス席と比較して料金が高くなります。

マス席はタマリ席の後ろから続く1階の席で、比較的人気のある席です。

一般的なのは、1.3m四方の正方形のスペースを1マスとして、4人分の席が仕切られた形の席です

イス席は、2階にある席で土俵を上から見おろすような形になります。

これら3種類の席の中で座布団が敷いてあるのはタマリ席とマス席です。

下の図は九州場所(福岡国際センター)の場合です。

出典:https://fromfukuoka.com

座布団投げは禁止

マス席の座布団の重さは1kgを超え、投げられた座布団が他の観客や力士、行司、呼び出し、審判員の親方に当たると、怪我をする恐れがあります。

館内で配られる取組表には座布団投げ禁止の注意書きがあり、また、館内放送でも座布団を投げないようにとのアナウンスが流れており、座布団投げは禁止されている行為なのです。

九州場所では座布団は飛ばない!

大相撲の本場所は1年に6場所ありますが、このうち九州場所(福岡国際センター)の4人用のマス席の座布団は元々、他の場所と同様に1人用の座布団を使用していましたが、2008年に施設の改良がされ、これに合わせて1人用から2人用の座布団に変え、2つの座布団をひもで縫うことにより、4人分の座布団がバラバラにならないようにして、座布団が投げ難い工夫がされました。

これ以降、九州場所では座布団が投げられることはなくなったようです。

しかし、土俵に近いタマリ席は、依然1人用の座布団のままです。

マス席は飲食が自由なのに対して、タマリ席の多くは相撲の後援台団体に割り当てられており、飲食物、危険物の持込やカメラ、携帯電話の使用は禁止など、ルールが厳しく、タマリ席から座布団を投げる人は元々いないのかもしれません。

九州場所以外では、座布団が投げられないような工夫はされておらず、現在でも座布団投げは続いています。

座布団の持ち帰りは禁止

観客によって投げられることがある座布団ですが、本場所での座布団の持ち帰りは禁止されていて、持ち帰ろうとすると、関係者から止められるようです。

但し、地方巡業の場合は、敷いてある座布団の持ち帰りは可能です。

まとめ

大相撲の座布団投げは、横綱が格下の力士に負けるなどの大番狂わせがあったときや、物言いがついたときなどに行われ、負けた力士への不甲斐なさを野次ったり、勝った力士への称賛や健闘を称える意味があります。

座布団投げは当たると怪我する可能性もあり、基本的には禁止されていて、九州場所では座布団が投げられないような工夫がされているものの、他の場所ではそのままです。

日本相撲協会は、伝統や相撲ファンの気持ちを考えると、完全に禁止することは難しく、試行錯誤を重ねているのが現状のようです。

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