簡易書留とレターパックはいずれも日本郵便が提供するサービスですが、そのサービス内容は大きく異なっています。
定形郵便や定形外郵便といった普通郵便にオプションとして付けて送る簡易書留と、レターパックライト、レターパックプラスの料金・発送方法・受け取り方法・補償などについて
ご紹介します。
簡易書留とレターパックの違い
簡易書留とレターパックの違いの一覧表を以下に示します。
送り方 | 料金 | 発送場所 | 梱包方法 | 受取方法 | 補償 |
簡易書留 | 404円~ | 郵便局の窓口 | 茶封筒など | 対面手渡し | あり |
レターパックプラス | 520円 | 郵便局の窓口・ポスト | 専用封筒 | 対面手渡し | なし |
レターパックライト | 370円 | 郵便局の窓口・ポスト | 専用封筒 | 郵便受け | なし |
料金の違い
簡易書留とレターパックライト、レターパックプラスの各々の料金は上記表のようになります。
簡易書留は、定形郵便や定形外郵便といった普通郵便に付けるオプションです。
このため、簡易書留で送る場合の料金は普通郵便の料金+簡易書留オプション料320円がかかる計算となっています。
ほとんどの場合は、郵便料金84円+320円=404円になります。
レターパックはプラスもライトも送料は固定で、郵便局かローソンやミニストップなどのコンビニで送料分の値段で売られている専用封筒を購入することで、送料を支払う形式となっています。
重量が変わっても料金は一定なため、簡易書留よりもレターパック方が送料が安くなる場合もあります。
発送方法の違い
簡易書留は発送の際に必要な書類を記入する必要があることや、追跡番号が発行されるため、必ず郵便局の窓口から発送を行う必要があります。
それに対し、レターパックでは郵便局の窓口で差し出すか、郵便ポストに投函するかのいずれかの発送となります。
しかし、荷物の厚みの制限がないレターパックプラスでは、荷物の厚みが4cmを超える場合には、郵便ポストの投函口から入れられないため、郵便局の窓口で差し出して発送を行う必要があります。
レターパックライトの方は、厚みが3cm以内という制限があるので郵便ポストへの投函が可能です。
レターパックプラスは、簡易書留やレターパックライトとは異なり、無料で集荷サービスを利用できるメリットがあります。
梱包方法の違い
簡易書留とレターパックの梱包はいずれも自分で行う必要があります。
簡易書留の梱包材は、茶封筒やダンボールなど特に指定はなく。何でもよいのに対し、レターパックプラスやレターパックライトは各々専用封筒が用意されています。
これらの専用封筒を520円、370円という送料分で購入し、その中に送るものを入れて梱包する必要があります。簡易書留のように別途切手の貼り付けたりする必要はありません。
受け取り方法の違い
レターパックライトは、郵便受けへの投函となっています。
簡易書留やレターパックプラスの受け取りは、対面手渡しとなっていて、不在時にはポスト投函はされず、郵便受けには不在連絡票が入れられます。
受取人はその不在連絡票により再配達の依頼を行い、受取りを完了することになります。
簡易書留とレターパックプラスの受取時には、印鑑またはフルネームのサインをして受取の証明を行う必要があります。
補償内容の違い
簡易書留では、紛失した時や破損した時などの補償は、最大で5万円を限度とする実損額となっています。
一方、レターパックプラスやレターパックライトでの補償はありません。
この点がレターパックで送る際のデメリットとなりますが、レターパックプラスであれば対面での受け取りとなっているので、紛失などのトラブルリスクは低くなります。
レターパックで送りたいができるだけ安全に送りたい場合は対面受け取りのレターパックプラスを利用し、さらに高価なものや補償が必要なものを送りたい場合は簡易書留を利用することをおすすめします。
配達日数の違い
簡易書留とレターパックともに、土曜日・日曜日・祝日を含めた365日配達は行われていますが、だいたい半日から1日程度レターパックの方が早く配達されます。
レターパックは速達並みの配達スピードであることを売りにしているため、例えば東京都から沖縄県などの遠方の距離であっても多くの場合翌日には到着します。
それに対し簡易書留は、速達ほどの早さはないので、レターパックより少し到着が遅くなっています。
簡易書留をレターパック並みに早く届けたい場合には、速達のオプションを追加で付けることで、レターパックと同等の早さで届けることができます。
なお、簡易書留は郵便局窓口で差し出す時に渡された受領証に記載されている追跡番号により追跡を行うことで、荷物の配送状況を確認することができます。
以上、簡易書留とレターパックの違いについてご紹介しました。