毎年、夏が過ぎ秋になって気温が低下してくるとカメムシが目立つようになります。
特に、ベランダでカメムシを見かけることが多くなります。
ここでは、カメムシがベランダに来るのはなぜか、また、カメムシがやって来ないようにするための対策についてもご紹介します。
カメムシがベランダに来るのはなぜ?
カメムシがベランダに来るのは、ベランダにカメムシが好む環境があるからです。
それは、主にベランダに干すことが多い洗濯物が原因です。
カメムシが好む環境とは具体的に言うと次の3つです。
・カメムシは白いものを好む
・カメムシは洗濯物の香りを好む。
・カメムシは紫外線を好む。
と言われています。
カメムシは白いものを好む
カメムシは白っぽい、明るい色を好む習性があります。
カメムシは光に反応する走光性の虫で、光を見ると近寄ってきます。
シーツ、バスタオル、ワイシャツなどの白い洗濯物は日光が反射し、1枚の洗濯物に何匹もカメムシがついていることも珍しくありません。
カメムシは寒さに弱く、洗濯物は暖かくて日当たりの良い場所に干すことが多いので、カメムシにとっては快適な環境のため、やってきて日向ぼっこをします。
季節的にいうと、気温が下がり始める秋は暖かい場所を求めて、洗濯物にカメムシがついている光景を目にすることが多いようです。
洗濯物からカメムシがやって来ないようにする対策としては、
・白っぽい洗濯物は家の内側に干し、外側には黒いもの、色もの、柄ものを干すようにするといったことです。
そういった物を干す時に、黒いものや色ものをベランダの外面に干して、白いものに関してはなるべく内側に干すようにします。
そうすることで、洗濯物が反射する紫外線が減ってくるので、結果的にカメムシが寄ってこなくなります。
また、いっそのこと、カメムシが多い時期だけベランダに洗濯物を干すのをやめて、部屋干しするのも一つの手です。
ただ、部屋干しする場合には洗濯物から出る水分で室内にカビの原因となるので、カビ対策は充分にしておきましょう。
カメムシは洗濯物の香りを好む
カメムシは洗濯物の香りを好んでいるようです。
洗濯用洗剤は、人間にとってもいい香りのするものが多いですが、カメムシにも好まれているようです。
この対策として、無香料の洗濯用洗剤に変更するなどして、対応することができます。
また、逆にカメムシの嫌う虫除け忌避剤を散布して、カメムシを寄せ付けないようするのも一つの対策です。
たとえば、天然のハッカ油やヒバ油から製造されたスプレー式の虫除け忌避剤なども販売されています。
それから、洗濯物を取り込む際には、誤ってカメムシまで一緒に家の中へ入れてしまわないように注意しましょう。カメムシの卵が洗濯物に産み付けられていないかも同時にチェックしましょう。
以上のような対策をとっておけば、ベランダにやってくるカメムシをかなり減らすことができます。
カメムシは紫外線を好む
カメムシは洗濯物を干していない夜でも、ベランダにやってくることがあります。
夜間にカメムシがベランダにやってくる原因は、室内から外へ漏れる出る照明の光(紫外線)のようです。
自動販売機の照明や外灯に虫が群がるように、カメムシも照明があると集まってきます。
蛍光灯は蛍光管の中で紫外線を発生させて、蛍光管内部の塗料に紫外線が当たり反射することによって光が発生します。ですから、蛍光灯の光には多くの紫外線が含まれています。
これに対して、現在普及してきているLED照明はほとんど紫外線を含みません。通常のLED照明の紫外線量は蛍光灯の約200分の1です。
まだ蛍光灯ランプの生産は続いていますが、日本国内での蛍光灯照明器具の生産は終了しています。
現在まだ蛍光灯を使用されている方は、LED照明に買い換えることをおすすめします。
LED照明に買い換えることにより、省エネにもつながります。
カメムシの多い時期
秋になるとカメムシが目立ってきます。
夏場は夜間灯に集まって来るので、玄関や網戸にも集まりますが、冬が近づいてくる晩秋になるとカメムシは越冬場所に飛来します。
元々、カメムシは木の表皮の隙間などで冬を越しますが、近くに家屋があるとより快適な環境を求めて家の内に侵入してくるようになりました。
日の当たる暖かい壁などで過ごしているうちに、窓、扉、換気口の僅かな隙間から家の中に侵入してきます。
たいていのカメムシは狭い隙間で冬を越しますが、暖房の効いた室内では、活発に動くカメムシもいるので注意が必要です。
以上、カメムシがベランダに来るのはなぜなのか、その理由と、カメムシを来なくするための対策についてもご紹介しました。