街路樹にイチョウが多いのはなぜ?一般道の街路樹はどうやって選ばれているの?

日本の街路樹は、その美しさで私たちの日常を彩り、都市の景観を豊かにしています。

しかし、これらの木々がどのようにして選ばれ、どんな役割を果たしているのか、ご存知でしょうか?

この記事では、街路樹の選定基準、役割、そしてイチョウが多く植えられいる理由について記載しています。

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街路樹はそもそもなぜ植えられているの?

街路樹は、単に美しい景観を提供するだけではありません。

実は、クルマの排気ガスや騒音を緩和し、夏の強い日差しを遮断するなど、私たちの生活環境を改善する重要な役割を担っています。

さらに、災害時には建物の倒壊を防いだり、火事の延焼を食い止めたりするなど、私たちの安全を守るためにも重要な役割を果たしています。

阪神淡路大震災の際には、街路樹が瓦礫の道路上への流入を防ぎ、救助や輸送活動をスムーズに進めるのに貢献しました。

さらに、街路樹はドライバーの視線誘導にも役立ち、交通安全にも寄与しています。

これらの多様な機能を考慮すると、街路樹の存在は単なる装飾以上のものであることがわかります。

街路樹は、都市の生態系においても重要な役割を果たしており、都市の緑化や生物多様性の維持にも寄与しています。

これらの木々は、都市の空気を浄化し、生物に生息地を提供し、都市の環境を豊かにしています。

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街路樹にイチョウが多い理由とは?

イチョウ並木は、秋の美しい景色を提供する一方で、その実の強い匂いや落ち葉の掃除の大変さから、街路樹としての適性に疑問が持たれることもあります。

しかし、イチョウは耐火性が高く、火災の延焼を防ぐ効果が期待されているため、多く植えられています。

その一方で、大木になることや維持管理の手間から、最近では新たに植えられることは少なくなっています。

イチョウには雌雄の区別があり、匂いのもととなる実をつけるのは雌のイチョウのみですが、雌雄の区別がつきにくいため、街路樹として植栽される時に、雄のみを選んで植えるということは非常に難しいのです。

このように、イチョウ並木の美しさと実用性のバランスを取ることは、都市計画において重要な課題となっています。

イチョウの黄葉は多くの人々に愛されており、秋の風物詩として親しまれています。しかし、その一方で、イチョウの実の匂いや落ち葉の掃除は、地域住民や自治体にとって大きな課題となっています。

イチョウの選定には、これらの美しさと実用性のバランスを考慮する必要があります。

一般道の街路樹の歴史

日本で本格的な道路整備が始まったのは明治時代です。

東京で最初に植栽された街路樹は、明治6年(1873年)に銀座の煉瓦通りに植えられた桜とクロマツでした。

その後、街路樹は都市の景観を豊かにするために、さまざまな種類の木が植えられるようになりました。

街路樹の植栽方法については、環境に適応するよう健全に育成する可能性が高い約5メートルの若木を植栽し、約10メートルまで生育するのが一般的です。

街路樹の歴史を振り返ると、それぞれの時代のニーズに応じて、様々な種類の木が選ばれてきたことがわかります。

例えば、明治時代には、新しい都市計画の一環として、道路沿いに植えられた桜やクロマツは、都市の近代化とともに、新しい景観を創出しました。

また、戦後の高度経済成長期には、公害問題への対応として、空気浄化能力の高い樹木が選ばれるようになりました。

さらに、近年では、地球温暖化への対策として、CO2吸収能力の高い樹木や、都市のヒートアイランド現象を緩和するための樹木が注目されています。

街路樹の選定には、これらの環境問題への対応だけでなく、歴史的・文化的価値を考慮することも重要です。

例えば、歴史的な建造物や文化的な地域には、その地域の歴史や文化に合った樹木が選ばれることがあります。このように、街路樹は、都市の景観を形成するだけでなく、環境問題への対応や歴史的・文化的価値の保存にも寄与しています。

まとめ

街路樹は、私たちの日常生活に美しい景観を提供するだけでなく、環境を改善し、災害時には私たちを守る重要な役割を果たしています。

特にイチョウ並木は、その美しさとともに、耐火性の高さから選ばれていますが、維持管理の難しさもあり、その選定には慎重な判断が求められます。

街路樹の歴史を振り返ると、それぞれの時代のニーズに応じて、様々な種類の木が選ばれてきたことがわかります。

これからも、私たちの生活を豊かにする街路樹の役割に注目していきたいですね。

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