亀を飼っている方は、エサを与える際に、亀がエサをじっと見つめているかのように感じたり、自分の方を向いているように思えることがあるかもしれません。
このような瞬間に、「亀の目はどれほど良いのだろう?」と考えたことはありませんか?
亀の視力について、目が非常に良いと聞いたことがある方もいれば、逆に視力が悪いと聞いたことがある方もいるでしょう。
そして、視力だけでなく、亀がどのように色を認識しているのかについても興味が湧いてくるかもしれません。
この記事では亀の視力や色の認識、さらには亀の五感に関してご紹介します。
亀は視力がいいの?
亀の視覚能力に関して、まず注目してみましょう。
亀の種別や生息環境によって、その視力は異なることが分かっています。
水中での生活を送る亀は、一般的に視力が優れているとされています。
これは、魚など動く獲物を捕らえるために、動体視力が進化しているからです。
一方で、泥濁った沼や池で生活する亀は、視力がそれほど良くないとされています。
特に、陸上で生活するリクガメは、視力が非常に優れていると言われています。
これは、リクガメが生息する岩場や石が多い地形では、足を踏み外すと転倒する危険があるため、視力がより発達していると考えられています。
亀は色を識別できるの?
多くの亀は色を識別する能力を持っているとされています。
人間が三原色を基に色を識別するのに対し、亀は人間よりも進んでおり、紫外線を含む四原色で色を判別することができます。
特に草食性の亀は、黄色や緑色に強く反応する傾向があります。
そのため、草食性の亀を飼育する際には、これらの色の物体を間違って飲み込まないよう注意が必要です。
亀にとっては、人間よりも豊かな色彩の世界が広がっていると言えるでしょう。
亀に五感はあるの?
亀は視力だけでなく、嗅覚や聴覚も発達しているとされています。
嗅覚
亀の種類によって違いはありますが、一般的に嗅覚は優れています。
草食や雑食の亀は特に臭いに敏感です。
一方で、肉食の亀は動きを追うことに重点を置いているため、臭いにはそれほど敏感ではないと言われています。
ただし、カミツキガメのような肉食の亀は例外的に臭いに敏感です。
聴覚
亀の耳は頭の側面に位置し、鼓膜が露出しています。
水槽を軽く叩くと反応することや、驚く様子を見せることがありますね。
これは亀が音を聞いている証拠です。
さらに、味覚や痛覚も持っているとされています。
エサを食べない場合は、味が合わない可能性も考えられます。
そんな時は、エサの種類を変えてみると良いでしょう。
また、痛覚があるため、怪我をした時は亀も痛みを感じています。
亀が怪我をしている場合は、適切な処置を施すために獣医師の診察を受けることが大切です。
まとめ
亀の視力に関しては、その種類や生息環境によって差があるとされています。
例えば、透明な水域で生活する亀は、魚などの獲物を追跡するために優れた視力を持っていると言われています。
一方で、濁った水の中で生活する亀は、視力がそれほど良くないとされています。
陸上で生活する亀に関しては、不均一な地形に適応するために、特に優れた視力を持っていると言われています。
人間が三原色で色を識別するのに対し、亀は紫外線も含めた四原色で色を判別する能力があるとされています。
特に草食性の亀は、黄色や緑色に強く反応する傾向があります。そのため、これらの色の物を間違って飲み込まないよう注意が必要です。
亀には、人間よりも豊かな色彩を認識する能力があると言えます。
さらに、亀は視力に加えて、嗅覚や聴覚も発達しているとされています。
以上亀の視力や色の識別能力、五感に関してご紹介しました。