菜の花は食べてはいけない種類があるの?食用と観賞用、油用の違いは?


春の訪れと共に、菜の花畑が黄色い絨毯のように広がります。

その美しさに心奪われると同時に、食べられるのかという疑問も湧いてくるかもしれません。

実は菜の花には、食用として楽しむタイプと、目で楽しむ観賞用が存在します。

食べてはならない菜の花があるのかどうか、ここで解説していきます。

菜の花の最も良い時期は、3月から4月にかけてです。

この時期には、その鮮やかな風景と味わいを楽しむことができます。

菜の花は食べていけない種類がある?

通常、菜の花には食べられないタイプは存在しませんが、食用を目的としない野生の種類や特定の栽培品種は、その安全性が未検証であるため、摂取を避けた方が賢明です。

市場に出回っている菜の花は食用として栽培されたものなので、安心してお召し上がりいただけます。

食用と他の用途の菜の花の違い

食用菜の花は、人間が食べるのに適するように選ばれ、品種改良された結果、「食べやすさ」が最大の特徴となっています。

品種をもう少し掘り下げてみると、食用菜の花は大きく和種と西洋種に分類されます。

和種は花や花茎、葉が食用部分で、葉は黄緑色で柔らかいのが特徴です。

西洋種は花茎と葉が食用になり、葉はより濃い色をしており厚みがあります。

中国の野菜から品種改良されたアスパラ菜や紅菜苔、日本で長年栽培されているかき菜やのらぼう菜も、実は菜の花の仲間です。

これら食用菜の花は、ナバナやハナナとも称され、品種によって味わいに差はありますが、甘みと適度な苦味が春の野菜としての魅力を引き立てています。

一方で、観賞用に栽培されるのはセイヨウアブラナやセイヨウカラシナで、これらは河川敷などに自生している菜の花の大部分を占め、特にセイヨウカラシナがよく見られます。

食用と観賞用の菜の花は、花の付き方や葉の形状など外見上の違いはありますが、食用としての品種改良がされていない点が最も大きな差異です。

つまり、観賞用や油用の菜の花は、苦みや辛みが強く、食べるのに適していないことが多いわけです。

セイヨウアブラナは、菜種油を採るために油分を多く含むように品種改良されていますが、食用に特化しているわけではありません。

実際に食べ比べてみると、食用菜の花はその適度な甘みと苦味が特徴ですが、それ以外の菜の花は苦味や渋味が強いことが多いです。

自然の中で菜の花を摘んで食べる際には、苦味や渋味を和らげるための適切な下処理や調理方法が求められるでしょう。

菜の花の食べ方で注意する点

菜の花はどこまで食べれる?

菜の花は、蕾、葉、茎と全て食べることができます。

花が開いてしまった場合でも食べられますが、苦味が増すため、できるだけ新鮮なうちに蕾の状態で食べるのがおすすめです。

茎が硬くなってしまった部分は取り除くと良いでしょう。また、調理前にはしっかりと洗うことが大切です。

菜の花は体に悪い?

菜の花は、体に悪影響を及ぼすことはありません。

むしろ、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含み、健康維持や美容に役立つ食材とされています。ただし、過剰摂取は避けるべきです。

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自生している菜の花を食べる時のポイント

川沿いなどで見かける自然の菜の花は食用として利用可能です。

しかし、これらは主に観賞用として存在し、花が開いているものが多いため、味が良いとは限らないという点を理解しておく必要があります。

特に川辺に自生する菜の花の中には、「セイヨウカラシナ」という種類が多く、これは辛味が強いことで知られています。

収穫する場合、「セイヨウアブラナ」のほうが味が穏やかである可能性があります。

ちなみに、セイヨウアブラナとセイヨウカラシナは、葉の付き方によって区別することができます。

セイヨウアブラナは葉が茎を包み込む形で生えているのに対し、セイヨウカラシナは葉が茎に直接ついているのが特徴です。

また、野生の菜の花を採取した後は、丁寧に洗浄することが大切です。

自然に育つ菜の花は新鮮な状態で手に入れることができ、農薬の心配が少ないという利点がありますが、動物の糞や人為的な汚染の可能性も考慮する必要があります。

場合によっては除草剤が散布されていることもあり、また、他の植物と間違えて採取してしまうリスクもあります。

野生の菜の花を採る際には、その場所の環境をしっかりと観察し、本当に菜の花であることを確かめてから摘むようにしましょう。

菜の花の季節と時期は?

菜の花は春の象徴とも言える花で、2月から5月にかけてその美しさを見せます。

観賞用の菜の花は公園やお出かけスポットで楽しむことができ、食用の菜の花はこの時期にスーパーで見かけると春が来たことを実感します。

まとめ

食用と観賞用の菜の花には明確な違いがあります。

食用の菜の花は美味しくいただけ、観賞用の菜の花はその美しさで私たちを楽しませてくれます。

蕾の状態での菜の花は特に美味しいので、菜の花畑で見かけても食用でない場合は味わいが異なることを覚えておきましょう。
 

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